=釣行記・饅頭(情報)2001=

12/6 安芸沖のヨコ(黒マグロの若魚)釣りサンデーの取材

 以前、釣りサンデーの小西英人社長から、ヨコが釣れだしたら連絡して欲しい、条件が合えば土佐レッドアイに協力してもらってヨコの撮影をしたい。また、そのなかに混じる可能性のあるコシナガマグロの撮影、サンプリングもしたいと依頼されていた。そこで、漁師の漁具を扱う安芸漁港の近くにある井上釣具店、遊漁船の船頭と知り合いのある仲間の内川さん、知人の漁師などにヨコが釣れ始めたら教えて欲しいとお願いしていた。

 

11月の23日、待望の知らせが入った、ヨコがやっと釣れ始めたというのである。井上釣具店、内川さん、漁師とほとんど同時に情報をいただいた。小西社長に連絡すると、29.30日なら都合がつくという。天気の様子を見ながら両日で調整することにして、仲間の内川・大坪両氏に相談をすると、内川さんは29日、大坪さんは平日は仕事の都合でだめということになった。29日に決まり。二人だけの釣り人ではもったいないし、多いほど釣果もあがる、つまり下手な鉄砲も数打てばあたると思った(ごめんね)ので友人たちに連絡をとりあったのだが急なこともあり、都合がつく人を見つけることができなかった。

 

 

 

小西さんは28日、安芸に入り拙宅で泊まってもらって出航は安芸漁港を午前5:30ということになった。内川・大坪両氏は小西さんとは8年ぶりなので再会を祝していっぱいやろうということになり(土佐ではなにかというといっぱいやろうということになります)、ちょうど数日前、イノシシが手に入っていたのでそれを肴に長崎からアカメを求めて1ヶ月以上安芸市に住み着いている放浪の釣り人、山口幸之介さんもよんで28日の夜はイノシシ大宴会をやらかしたのでした。疲れている小西社長はときどきコタツで横になりながら口角泡を飛ばす土佐のようたんぼ(よっぱらい)をにこにこと暖かく見守りながら夜は更けていきました。

 宴席で明日お世話になる遊漁船「神栄丸」の船頭、松田直実さんによっぱらいの内川さんが電話、船頭は彼の同級生なので無理難題をふっかけていた、代わった私は明日の出漁の目的は釣りそのものを取材するのではない、あくまでも魚を手に入れること、そして撮影をすることが目的なので俺たちがルアーでだめなときはエサでも、トローリングでもやって魚を釣ってくれるかとさらに無理難題をふっかけるのであった。やさしい?松田船頭は「はいはい」。

 さすが釣り人、前夜は夜中まで飲んでいたのに、4時50分には気持ちよく起床、そろって安芸漁港へ出発。昨夜の天気予報は雨で波高4メートルという絶望的な事を言っていたのに起きてみると星が出ている。漁港へ着き船頭の昼までは大丈夫というお墨付きを頂いて『オレの普段の行いがよいからこういうことになる』(これは私だけが思ったのではないかもしれない)。

 ポイントは夜須町手結沖の浮き魚礁「パヤオ}で、安芸漁港からは1時間の行程だった。舟はトイレ付きの豪華遊漁船、キャビンで神栄丸のお客さんの釣果の写真を見たりして、いつのまにか横になっていた小西さんと私は、内川さんの「おーい、ついたでー」という声で出撃体制をとった。孟宗竹を束ねてつくったパヤオはシイラ漁のためのものだが晩秋は旅の途中のマグロの若魚ヨコが立ち寄る。そのヨコをねらってたくさんの漁船が集まっている。ギョタンを見ながら松田船頭がはいやってと指示してくれる。50メートルから上で反応が出ているという。やれありがたい、深いのはこたえるなどと情けないことを思いながらジグをうち振るのだが反応がない。まわりの漁船はどんどんばりばりと釣っている。潜行板やビシマの仕掛けを5〜6本だしてトローリングしていて次々とヒットするヨコを取り込むのに忙しそうだ。

 最初にわたしにあたった。お!きたきた。何だか軽い。小さなシイラだった。内川さんはジグからトップミノーに変えてやっていたがやはりシイラがヒット。それからしばらくしても目当てのヨコはまったくあたらない。これでは仕事にならないので松田船頭にたのんで漁師仕掛けでトローリングをやってもらうことにした。

 漁師仕掛けはたいしたものである。次から次へとヒットしだした。内川さんと松田船頭がヒットした魚を取り込み小西さんは写真撮影、わたしは撮影助手を務めた。小西さんは撮影板の上に魚を横たえ全体像、頭部・腹部・尾部、各鰭など生きた魚を次から次と撮影していく。わたしは二人が釣り上げた魚を受け取り撮影板の上に置きホースで水をかけたり、暴れるのをなだめたり、飛び跳ねるのを板の上にもどしたり結構忙しい。魚にも個性?があり実にきっちりと鰭をはり、うまくポーズをとってくれるやさしい魚、魚体をつまんだり突っついたりして刺激しないと鰭をたてない頑固者、こういう魚を撮影するためにまるで餅つきをやっているかのように、わたしが魚をつまんで刺激して鰭を立たせ、手を離した瞬間小西さんがフラッシュをばしっと焚いて、また、刺激して、ばしっと写すのだった。ヨコはよく暴れる。しっぽをつかんで持つとぶるぶるぶると振るえる。まるでなしょなるのバイブレーターを両手でつかんでいるかのようだ。

 こうして取材は、ばりばりっと釣れては少しは休み、という釣りのリズムと一連の仕事のリズムに乗ってうまくはこんだ。昼頃までつづいていた天気も、曇り空からはぽつぽつと雨粒が落ちてきだして終了しようということになった。釣果はヨコが2〜3キロのもで30尾近く。他にヤイト(スマガツオ)3尾、シイラ2尾だった。目的の1つだったコシナガマグロは小西さんによるといなかったようだが、若魚だと玄人(研究者)でも見た目では判断が難しく、漁師でも選り分けていないそうで、サンプルに送るもののなかに「なんだ、コシナガがいるじゃないか」といわれたら何か恥ずかしいなどといっていた。小西さんは知る人ぞ知る魚の同定にかけては凄い目の持ち主なのである。玄人中の玄人と呼べる一人だと思う。

 港に帰ると長崎の山口さんが出迎えてくれ、ヨコと、ヤイトをサンプルに京大へ送るため小西さんは宅急便へ急ぎ出発、ここで別れた。残った魚は内川さん、私、松田船頭とわけてこの日の取材は無事終了した。

 その晩食べたヨコの美味しかったこと。娘も妻もみんな感激。

 松田船長、ありがとうございました。

 

 遊漁船 神栄丸(トローリング・ルアー・掛釣り)団体・乗り合い・チャーター(釣り人保険加入)

 船長 松田直実 〒784-0027 高知県安芸市宝永町480-1 携帯電話090-1174-8285

 http://www3.ocn.ne.jp/~yugyosen/ 

 

 

 

 

11/10 シーバスネットワーク=淡路2001 

関西を中心に活動しているグループや個人など親睦を深めようとはじまった集いも早いもので今回で7回を数えました。一級ポイントでの集いなのにロッドを出す人は?、私など出発前に大坪さんに聞かれ「タックルなんぞ持っていかん」と答えてひんしゅくをかいました。懐かしい顔を拝んで杯を酌み交わし美味い自慢料理を味わうのが目的になってしまいました。

 10日は同じく淡路で午前中開かれた「ALL JAPAN EGGINGCLAB in AWAJI 2001.11.10」=イカ様パーティの参加者やスタッフが多く、あとで合流しました。お聞きすると何と200人近くの釣り人が競ったそうでアオリイカの人気がうかがえます。淡路の由良に集まったのは総勢50人ほどのスズキに嫌われている人たちです。季節風の強く吹く中、三々五々集まったメンバーは夕方から料理の準備にかかります。

 

 

 

 今回は各チームの自慢料理をご紹介しましょう。

 トップは和歌山のチーム、MADNESSとPASSION BLUEの合同?料理はこだわり飼育の地鶏料理、すなずり・せせりなど美味いこと!(写真は一生懸命地鶏を焼くまみ拓さん)続いてサントリーのチーム、「オーパ」は激辛キムチ鍋、

 

 

   

イエローソルトウオータークラブは「チーズフォンデュ」?とホイル焼き、

 

 

ロックダンスはモツ焼き、土佐レッドアイは「メヒカリの干物、グレのたたき、伊尾木川の大鮎の塩焼き、土佐湾のアオリイカの刺身」

 

パープルライズはお好み焼き、オットセイはモツ鍋、などでその他は調査しきれずでした。 チーズフォンデュなどは名も知らず聞く私に社長は「ふぉんでなんとか」となりで編集長が正確に訂正、また社長が「ふぉんでなんとか」また編集長が「チーズフォンデュ!」よっくわかりました。しっかり覚えました。いつもお金の取れるといわれるお好み焼きを焼く赤木さんは、今年もお好み焼きですか、嬉しいなあというわたしに「リクエストが多くてはずせんようになりましたわ」。

酒池肉林(肉はたべもの系)、飲めや笑えや、どんどんばりばりと淡路の夜は過ぎていくのでした。サントリーの佐々木さん「酒は売るほどある」と持ってきてくれたのは新発売の発泡酒でその名も「ダイエット」編集長としゃーわせそうに飲む姿には説得力がありました。dietうまかったです。 

 

 

 

 

 

 

 

10/10 土佐東部の河口(11/1)

 更新をだいぶんさぼっています、このまえ久々に面白い釣りをしましたのでご紹介します。

 今年は東部の河口のヒラもアカメも好調です。いよいよシーズンも後半戦、ベストモードに突入といったところでしょうか。10月9日大雨が降り川は大増水でした。10日早朝、目覚めると雨もあがっていて、釣りに出かけるには丁度の時間というそれ行け状況です。若い頃は喜び勇んで飛び出していたしちゅえーしょんなのに「ま、いってみるか」という情けない気合いででかけました。車の運転ならノロノロ運転、後ろの若いし(若い衆)に前のおっさんやるきがあるのかと文句も言われるような状態なのです。(情けない)

 ある河口へ着くとなんと大波、まあこれよりも高い波でも実績はあるのだと思いながらフルキャストするのですがまったく当たらないのです。明けてきた海は真っ茶色。河口はあきらめて、近くの川の流水があたるテトラへ移動してみました。ここは増水で流れが速く、ヒットしても全く取り込める可能性はないようなところしかヒラスズキは着いていそうにないのでした。いままでにルアーを幾つもっていかれたかわからないのに、こりもせず、ま、ヒットしたらそれはその時と持ち前ののーてんきぶりで、はじめました。長年の経験というものはたいしたものでここで出ると読んだところで思うようにでました。しかし、ヒットしましたがフックアップせず、一回でそこは沈黙してしまいました。次のピンポイントを通すとまたガバッと全身を見せて反転しながらルアーに当たってきましたがこれものらず。ここでええ時間になりましたので、終了しました。やっているときは姿をみて熱くなり悔しがったのですが、後になって冷静になると、あれでよかった、充分楽しめたし、魚は傷めずルアーも失わずに済んだ。と、思ったことでした。(人間ができてきたなあ)

 その夕方。

 アカメねらいでいつも行く河口へ行きました。ここで1時間ほどやってみたのですが反応がありません。この日は、どこもかしこもヒラスズキが待っているような気がしていたので、明るい内に、ヒラのよく出る朝やった河口へ移動しました。ところが朝はあれほど濁っていた川がほとんど濁りがとれているではありませんか。海も凪いでいて濁りもわずかになっています。これは明るいうちはヒラはだめだろうと思いながらも、まあやってみるかとポッパーで始めました。半時間もすると夜のとばりがおりてきて薄暗くなってきましたがやはりヒラの気配はありません。この状況ではアカメだなと思いシンカーのミノーにルアーを交換して数投目、読みは的中したのです。遠投したルアーが近づいてきて流れ込みの中央へ寄せられていくとグンと一瞬とまったのです。わたしのほうは予感があったので「きた、やっぱりきた」と思ったのですが相手は????といぶかる一瞬があったのです。アカメにはよくある特徴的なヒットパターンの1つです。その???の一瞬の後、アカメは走り出しました。アカメは青物のようなスピードこそありませんが強力(ごうりき)はすごいものをもっていて、向こうむいて走り出すと70Bクラスでもまともに引っ張り合いをすると20ポンドラインもとばしてしまいます。どうもアベレージサイズ以上の力です。ラインは16ポンド(のつもりでした)、ショックリーダーなしのルアー直結なので無理はできません。ドラグは少し緩めにして、パームスの12フィートのロッドの力でたたかいました。ロッドを思い切り立ててロッドの力を利用するのです。角度が小さいくなるだけドラグに直接力がかかってくるのですが、角度を大きくするだけその弾力、復元力を利用して戦えます。こうしながらリールのハンドルをまいて寄せるのではなくロッドの角度をおおきくたもったそのままで後ろにさがり魚をよせてこんどは急いで前進しながらラインを巻き取るのです。ポンピングを自分の位置を前後させることでやっているような感じですが、ポンピングと全く違うのはロッドの角度を大きく保ったままでラインを巻き取ることができるところです。こうすると少しゆるめのドラグでも十分戦えます。とっさの走りに対してはロッドを倒せばいいのです。そうするとスムーズにドラグが効きます。

 何度もエラ洗いをします。

 10数分もたったころ浜に散歩にきていたおじさんが近づいてきて「魚をかけちゅうがかよ?」と聞きます。どうやらアカメみたいと答えると「へー!」と驚いています。さらに5分ほどたつとわたしも疲れて腕が痛くなってきましたが、アカメも弱ってきました。慎重に波に乗せてなんどかの波でやっと白い泡の中に横たわりました。キープするときめていたので思い切りギャフを打ちこみ浜にずりあげたときには安堵のため息がもれ、喉はカラカラになっていました。これほど時間がかかったのは久しぶりのことなのです。いつもはそれなりのタックルで臨み、ガチンコ勝負で数分のやりとりで勝負を決めているのです。やりとりをずっと見ていたおじさんが「こりゃあ太いのう!」と驚いています。10キロほどありそうだというわたしの声を聞きながら、おじさんはラインを手に取りこんな細い糸でよくとれるものだと感心していました。すかさず、わたしが にやり としながら腕をたたいてみせるとおじさんは笑いながら帰っていきました。

 横たわるアカメを見ながらラインをしごいてみるとルアーとの結節部から1メートルほどがザラザラにささくれだっています。おもわず「うわー危なかったなあ!」と声が出ました。アカメのファイトで躰の固い部位にこすれてしまったのです。あんまり無精をせず、きちんとショックリーダーをつけなくとはとその時はおもったのです。が。

 7時に用事があるのでいそいで車に乗り込み市内へ行き、それを済ませるとこんどは9時まで時間があきました。それではとアカメはクーラーに入れたまま近くのホームグラウンドの河口へ。ここの川は先のアカメの川よりも流程が長く大きいので濁りもとれていません。波はさらに収まってこちらは芳しくないのですが、濁りがあるのでヒラは有望だと始めました。はじめてすぐに当たりがありました。こん とあたるのですが、フックアップしません。こうした当たりが1時間ぐらいのあいだに6回ほどありました。最初は誰もいなくて、私一人でやっていたのですがやがて二人連れの釣り人が来ました。その二人にはさまれてやっているうち波打ち際まで引いてきたルアーがグイと止まったのです。スズキであればこの時点で飛び出してエラ洗いをやるのが普通ですが動きません。わたしはてっきり大きなゴミをかけてしまったと思ったのです。ごんごんとロッドをあおるとなんと生命反応があるのです。それほど引きは強くないとその時は思っていました。ほとんど沖には走らずに波打ち際をはなれません。右方向にどんどん動き出しました。かなり離れていた隣の釣り人に大声ですみませ〜ん、魚がそっちに走っていますので宜しくお願いしますと自分もついていきながら声をかけると彼はルアーを急いで回収してくれました。こんどは左へ方向転換してぐいぐいとわたしを連れて行きます。異変に気づいた左側の釣り人が場所を空けてくれそこでしばらくやりとりしました。魚が何であるのかこの時点ではまったくわかりませんでした。小型のアカメかとも思いましたが何となく違います。最初からスズキの線はないと思っていましたので大型のヒラメ?小型のエイ?頭の中は???。

 波に乗せてランディングしようとするのですが、ここからなかなか抵抗が激しくて寄せることができません。アカメで疲れて痛い腕がさらに痛くなってきました。ひょっとするとビッグサイズのスズキにスレでかかっているのかもと思い始めました。ここで、またしても左に走り出したのですが、並んでみていた二人のロッドの先のルアーにわたしのラインがからんでしまいました。あわててはずそうとしてくれるのですが、はずれません。そのとき力つきた魚がうまく波に乗りました。そのまま後ろにさがりながらずりあげて横たわった魚に駆け寄りました。泡の中に横たわる魚をみて驚きました。グッドボディの綺麗なヒラスズキなのです。ギャフを打ち、砂浜に横たえると二人から「うわ、でっかい!」と声が漏れました。目測では90センチ弱、6キロあまりありそうでした。ルアーはきっちり口にかかっていました。久々のヒラスズキであったのと、アカメとの強烈なファイトの後だったのでヒラスズキとはわからなかったのかもしれませんが、それにしても一度もエラ洗いをせずひたすら潜ったまま戦い続けたヒラはあまり経験のないものでした。

 9時までにはまだ少し時間がありましたが、もうえい。堪能したのでやめました。

 なかまの内川さんとOさんに連絡しようと電話をするとOさんは何度ならしても話し中、諦めて内川さんに電話するとこちらも呼び出し音だけです。諦めて帰る途中に内川さんからかかってきました。彼の話ではアカメを釣った河口にいて、一投目からヒットして合計8回かけて2尾のヒラスズキをキープしていると言います。それじゃ写真でも写そうかと彼のいる河口へ向かいました。

 彼はわたしが帰ってしばらくして到着したようで19:30ごろからはじめたとのことでした。それぞれ写真をとってもう少しやってみようかと二人でやってみたのですが反応はありませんでした。

 しばらく重いものを持つとアカメとヒラで痛めた腕にきてこたえたぜよ。

データ:●アカメ 全長91B、体重10.3キロ ●ヒラスズキ 全長86.5B 体重7.1キロ ●タックル:ロッド=パームス SGP-126M リール=ダイワSS700 ライン=エムズクエスト ロックハイパー12lb ルアー=ANRES K-TEN マリアなど

 (ラインはアカメ・ヒラと格闘中は16Lbのつもりでした。よれよれになったラインを交換しようと16Lbをもってみるとリールに巻いているラインはさらに細いのです。なんと、12Lbなのでした。16やら12lbはめったに使わないサイズなので分からなかったのです。情けない。 12Lbはイカをやってみようかと以前に巻いたラインだったのです。そのことを内川さんに話すと「12Lbのラインクラスの記録じゃないがかよ?」と言います。そんなことはあるまいとわたしは笑ったのですが、JGFAの記録を見てみるとアカメはなるほど記録魚なのでした。しかし、すでに解体して必要な部位は確保した後はご近所共々美味しく頂いたあとでした。 まぼろしの日本記録です。)

 この釣行記は釣りサンデーの11/11号にも掲載されています。 

 

 

 

8/20 土佐中部のアカメ

 8/19、RD中野さんから午後9時ごろ電話がかかりました。どうもいつもの声と違います。すこしはずんでいます。あれ、釣りましたか、と聞くと「いや、でっかいのをかけてバラしました」といいます。Oさんといっしょに釣りをしているというので、冷蔵庫のスイカをもって駆けつけました。二人の話を聞くと超弩級のアカメだったようで「あんなのが土佐の海にはいるんですねー」と話されました。Oさんはファイトの一部始終を目撃してアカメと確信しているのですが、「ありゃあ、エイじゃったかも知れん、いやひょっとするとカメじゃったかも?」と冷やかすことしきりでした。そのうちIさんも駆けつけて4人で日付が変わる時間までやりましたが、ヒットはありませんでした。わたしは帰ることにしましたが、若い三人はポイントを変えて続けるというので「釣れても朝まで電話はしないでね」と別れました。そのとおり、朝、中野さんから電話です。「釣れました?」「別れてすぐ変わったポイントで釣りました。サンプルにいると言っていたのでキープしてあります。」というありがたい電話です。いただいたアカメは76センチ、6.12キロでした。

 

 

 

8/17 土佐中部のアカメ

 ここのところアカメのニュースが飛び交っています。14日には中部で釣られたアカメがエラを傷つけたのでリリースできずキープしたので本体は持ち帰るが必要な部位はサンプルにあげても良いとありがたいお話が仲間から入りました。さっそく預けてあるという釣具店へいくと全長、107.5センチ、19.5キロという大型魚でした。お聞きすると福井県の釣り人が友人とやっていてトラウトタックルで一投目にヒットしたといいます。強運の持ち主のようです。さっそく計測させてもらっていると釣った本人、笈田(おいだ)さんたちもきました。内蔵や耳石など提供しますとおっしゃってくれていましたが、せっかく福井県まで持ち帰るアカメですので、傷つけるのは止めておこうと、ぐっと我慢してウロコだけをいただきました。お手伝いしていただきながら各部位の計測をさせてもらいました。貴重なデータがとれました。笈田さん、ご協力いただいたみなさんありがとう。

 

6/17 松山沖のハマチ、初体験の太刀魚

 待ちに待った瀬戸内のハマチです。ゆっくりと朝6:30に伊野町で待ち合わせて、出発です。港には9:30ごろ着きましたが船頭さんとの約束は10時出航です。きょうはベタナギ、8人の釣り人は少し待っていざ出陣、ポイントはすぐ近くでした。ところがなかなかヒットしないのです。しばらくやっては移動、しばらくやっては移動、とポイントを変えましたがやはり食いは渋く他の遊漁船も日曜日というのに少し少ないようでした。どの船もなかなかロッドが曲がりません。結局、17時ごろまでやって船中で8尾でした。わたしもハマチは1尾だっけ。船頭さんもこのままではいかんと思ったのか太刀魚が食いだしているので太刀魚を釣りに行こうということになり、しばらく移動、太刀魚のポイントです。一度だけ松山の港の岸壁からミノーで釣ったことはあるのですがジギングは初体験です。高知組全員がそうでした。そこで船長にどうやるのかと聞くと、ハマチよりもゆっくりジャークしながら底から中層までを繰り返すとよいといいます。底をとって数メートル揚げてくるとグンとのりました。それが引くのです。「え! タチウオってこんなに引くの?!」やりとりしていると船長が来て「これは大ものだ」というのです。少しやりとりしているといきなりフッと軽くなったのです。「ああ ばれた」というと船長は「切られたのじゃない?」といいます。あわてて巻き上げてみると軽いのです。やはりスパッときられていました。気を取り直してジグを結んではじめると次から次とヒットします。船長は休まずにどんどん巻き上げて取り込めと言います。わたしには小型が多かったのですが、船のおもてのほうでは大型が何尾かあがっています。船長が「こんな大物は今シーズン初めてだ」とあわててカメラを取りに来ました。結局、タチウオは大当たりで1時間半ほどのあいだに全員平均5尾ほど釣ったのです。

   

写真は左から大ちゃんと指6本の大物(1.5キロ)、井上さん、下総さん、中村さんと指6本、浜窪さんと宮田さん、前は安藤さん。右上は初体験にご満悦の長野です。

 

6/6土佐東部の河口 悲しい?爆ヒット物語

 6月5日、西日本が梅雨入りです。釣り人はこの鬱陶しい季節を待ちわびる人もいます。わたしたちもその仲間。さて、そのおかげで少し増水した好条件の河口へでかけました。いつものパターンを踏襲して=アカメ=ボウズ=ヒラスズキねらいとなります。河口へ着くとすでに5人の釣り人がいました。内川さんもいます。声をかけて一休みしながら情報交換をしていると大坪さんもきました。夕方からこの人数で始めたのに暗くなりだしてもライズもあたりもありません。大潮だったので「きょうは当たりは8時からじゃ」とわたしのよそうどうり、、先ずわたしに来ました。「ひっとじゃ〜!」と大声をあげるとエラ洗い一発ではずれてしまいました。それから次々と仲間にあたるのですがバラシばっかりです。大阪からきていたとなりの河内さんにヒット、60センチまでのヒラスズキでした。その後もヒットはあるも手前まで寄せてばらしたりエラ洗いでばれたりで、18:00〜22:30までやりましたが、わたしはギブアップ、腹は減るは、腰は痛いはで仲間に声をかけて退却しました。

翌日、内川さんの携帯へ電話すると「朝行ちょったけんどベタナギになっちょった。朝はだめじゃっったけんど、河内さんの話では夜中過ぎ5〜6キロのヒラスズキを誰かが釣ったらしい。」

 (写真は左、大阪の河内さん、、右は波の中でうだうだと話し続けながら釣りをする不真面目な内川・大坪さん)

 

 

5/8 土佐東部の河口 悲しい?爆釣物語

 土佐東部は今年は久々に魚影が濃いようです。例年にない少雨でからから天気が続いていたのですが、つりあいをとるためかここ最近は降ると豪雨でした。また今年は天然鮎が多いようで海で群れる稚鮎を襲うスズキのボイルが漁港や河口部でよく見られていたようです。雨後の増水時や荒天の濁りがでているときなど懐かしくなっていたスズキのライズがよくでていたそうで仲間の内川さんや大坪さんはよく釣っていました。8日も雨が降り増水して絶好の条件になりました。わたしはアカメを釣りたくて一人、よく行くポイントに17時前に行き、やっていたところ、17:20ヒット。ところが引きが弱いのです。小型のスズキかチヌかなと思ったのですが寄せてみますと何と超小型のアカメです。50センチあるかなしかの今一番欲しいサイズのアカメです。本当は40〜45センチのものが欲しいのですが贅沢はいえません。とても大切な調査のためにこのサイズが30〜50尾サンプルに欲しいのです。18時すぎまでやってみましたが後がありませんでしたので、食べる魚を釣りたいとある河口へ移動して1時間ほどやってみたのですがノーヒット。ま、いいかと帰宅してアカメの写真をとり冷凍室にいれて、やれやれと風呂に入ってくつろいでいると「おとうさん、内川さんから○○でヒラがず〜とあたりつづけゆうと・・・電話ぜ〜」というのです。最近スズキにはあまり熱がなくなってしまっていたのですが、写真も欲しかったしせっかく誘ってくれたのだからと食事をしてから出かけたのです。以前の私でしたら風呂を飛び出てパンツもはかずにズボンを着てシャツをはいて車に飛び乗っていたはずなのに、いやいや彼らより先に現場にいたはずなのですが、年をとりました。21時過ぎに着くと大坪さんとロックダンスの小田さんがいて、いま小田さんが釣ったところというのです。内川さんは2尾のヒラを料理しに家へ帰っているとのこと。刺身で食事を済ませたらまた来ると言って帰ったそうです。彼はここ1週間ほどで60〜80クラスのヒラを5尾釣っているのでもう食べ飽きているのかと思ったのですが。写真を撮らせてもらったりしているとマルモホビーの森岡さん(キヨジグ等制作者)も来ると電話がかかりました。(彼が)「来るまでに釣ちょこうか」といいながら開始です。大坪さんと並んで話をしながらのリトリーブにゴンと手応えがあり、がい〜んとあわせたのですが空振り。大坪さんは「そんなにがいに(強引に)やられん」「あごがもげるろうか?わたしはいっつもこのあわせやき」などと言ううちに森岡さんが到着。そのうち内川さんも来て大坪さんがこの日の最大を釣り、小田さんが2尾追加、土佐レッドアイが揃って釣りをするのは何年ぶりだろうと思いながらやっていたのですが、あたるのですがフックアップしないのです。大阪から来たという釣り人と徳島から来たという二人と田野町の人と8人で賑やかなサーフでした。1時ごろ大坪さん、小田さんが帰り、内川さんもかえったのですが1尾も釣ってないわたしと森岡さんはやけてしまって「釣るまで帰らん」と宣言。この後徳島の一人が76センチをゲット。4時過ぎになって東の空が明るくなってきて、そのうちパッチ(シラス漁)の船がでてきたので帰ることにしました。わたしは本当は腰が痛くて痛くて、きっかけがほしかったのです。(情けない)結局、小田さん3尾、大坪さん2尾、内川さん2尾、徳島1尾、河口の東側で誰かが2尾。ヒットは、んんとなんぼじゃろう?わたしは5回のヒットがあったのですが・・・く、くやしい〜。

 寝付いたところへ内川さんから、朝5時ごろいってやっていたら20キロは超していると思われるアカメをかけて寄せていたらバレた。スズキも一つきたけんどはずれたと電話。元気なこと。

 その晩大坪、内川両氏の目撃談ではどっさり釣り人が来ていてそのうちの一人がアカメ78センチを釣ったそうです。

    

   (大坪さんのヒラ、、ご両人のヒラ、小田さんの3尾めのヒラスズキ、内川さんのは彼の腹の中でした)

データ:《長野タックル》ロッド・リップルフィッシャーRED YEY SPECIAL(試作品)10f、リール・アブXLT。、ライン・エムズクエストEG30lb、ショックリーダー・エムズクエストスーパーリーダー80lb、ルアー・ラパラCDM14 《内川タックル》ロッド・パームス-106M リール? ライン・エムズクエスト16lb ルアー・マリア、エンゼルキッス14、チッカボッカ11 《大坪タックル》ロッド・ウエダCAM11fベイト仕様 リール・ミリオネアCVZ253、ライン・エムズクエスト20lb、ルアー・M168、ジャンピングポッパー125 《小田タックル》ロッド・パームス-116M、リール?、ライン・エムズクエストロックハイパー16lb、ルアー・M148、自作ペンシルポッパー

《大坪魚》67センチ・3.1キロ、83センチ・5.9キロ、《内川魚》70センチ・3.4キロ、79センチ・4.85キロ、《小田魚》ダツ65センチ、63センチ・2.6キロ、62センチ・2.3キロ、72センチ・3.7キロ、《徳島の人の魚》76センチ、《河口の東の魚》60センチ、50センチクラスでダツ以外は全部ヒラスズキです。

 「マルスズキはどこへ行ったがじゃろう?」小田さんがいうので「わたしが釣ってしまいました」。

3/20 松山沖のハマチ

 今年は瀬戸内のハマチにはふられてばっかりで今回は4度目の正直?とあいなった。季節風やら悪天候には勝てず予約をしては中止、だったのです。いつもお世話になっている松山のおいちゃんからは数日前試し釣りをしてきたが、しっかりと口を使って食ってくる、サイズはヤズクラスが多いが3〜4キロも数本でたと強烈饅頭が届いていた。今回は土佐の若い衆(わかいし)組が主役で松山組のセットとで釣り人10人でチャーター。船は西岡遊漁のルアー船、朝8:30出船、待ち合わせの松山駅には気合いのせいか7時前に着いてしまった。かなり早いけどと恐縮しながらおいちゃんに電話して来てもらって港へ向かって出発。きょうは春分の日ということもあってか港のまえの堤防上の道路は駐車の車でいっぱいだった。 きょうのポイントは松山沖で港からすぐ近くということだった。いつものミナセ方面は今はあまりよくないということらしい。予定より少し早く出航してくれた船はポイントへ、海は凪で風もほとんどない絶好の釣り日和。すでにたくさんの遊漁船、漁船、フィッシングボートなどが集まっていて、我が船長も魚探をみながら繰船しさあ始まりである。ところがあまりよくないのです。どの船をみまわしてもロッドが曲がらないの  です。午前中はなかなか食いが渋くぽつぽつといった調子でした。船長は「反応がでてますよ!」といってくれるのですが。たまにコンとヒットするのですがのらなかったり、すぐバレてしまったりとまわりの人たちはみんな釣っているのにわたしにはなぜか釣れません。おいちゃんジグに交換しました。とすぐきました。やれやれです。あがってきたのは40センチクラスのヤズです。この日はハマチサイズは全くヒットなしで40〜50センチクラスまでした。お昼頃、ジグをキヨジグに交換しました。それから俄然調子がよくなり、二度目にきたのは何とアシストフックをつけていたのですが、前後のフックにそれぞれ食いついているのです。ダブルで釣ったのは初めてで嬉しかったです。結局、全体として少々食いが渋く大型はでなかったのですが全員がボーズなしで結構楽しくやれてよかったです。夕方17時すぎまでやらせていただいて船全体で40尾ほどだったでしょう。高知組の一人には対象魚以外になんと大型のアイナメが釣れたりしました。

 

写真はキヨジグをくわえたヤズと高知組のメンバー7人。 今回もお世話になったおいちゃんです。

わたしのタックルは ロッド:パームス Coralstar CGP-6012i、リール:ペン5500 ss、ライン:エムズクエスト PE20lb、ショックリーダー:エムズクエスト 40lb、ルアー:キヨジグ・おいちゃんジグなど60〜80g。

3/16 土佐沖のカンパチ

 どこからか饅頭のにおいがしてきて、ネイリ饅頭が食いたくなった。キヨジグさんに電話をすると『行きましょう!」ときっぱり。キヨジグさんは朝が早い、待ち合わせの時間は現地へ日の出前ということで5:30になった。今年のネイリはこれが初めてで、いやがうえにも期待は高まる。桟橋の上で電灯の明かりの下、船に荷物を積み込み出航。ポイントまで半分ほど進んだところで東の方が朱っぽく明けてくる。海は凪で口笛を吹きたくなるような気分。いつものポイントへ到着、キヨジグさんと同行するといつも船頭は彼である。彼にまかせておくと少しヒットがないと「変わりましょうか?」と移動となる。でもこれがいいかのかもしれない。初めてからしばらくヒットがない、移動して3箇所めだったか彼にきた。引かない・・・、リリース、こんどは私にきた、少し引きは弱いかなと思ったがペンのドラグを数回ならしてあがってきたのは60センチほどのりっぱなカンパチだった。ところが今回はわたしにはこれ一発、あとはなし。キヨジグさんはというとヒット数、7〜8回、4匹をキャッチ、2匹リリースという 成績だった。ここ数年、わたしはリズムが狂ってこたやかされっぱなしで、悔しい。キヨジグさんは新作のジグの試釣で60g・40gともりっぱな実力を発揮した。わたしは一応キヨジグのテスターなので各種、数本いただいた。数日後、瀬戸内のハマチをやることになっているのでそのとき使ってやろう。

(写真は憎たらしい顔のキヨジグさんと彼のハンドメイドジグ60g、右はキヨジグナチュラルカラー40gを銜えたカンパチ。)

わたしのタックルは ロッド:パームス Coralstar CGP-6012i、リール ペン5500 ss、ライン エムズクエスト PE20lb、ショックリーダー エムズクエスト 40lb、ルアー キヨジグなど40〜60g。


2/18 大阪フィッシングショー

 三年ぶりに大阪のフィッシングショーへ出かけた。17日のJGFAのパーティーに参加するつもりで家を出たのだが呑気で大雑把な性格がたたって難波駅に着いたのが17時40分過ぎ。その日の予定は全てオジャンとなり友人宅でお世話になって、翌日曜日、会場へむかった。入場券1000円也を買い求めてはいると恐ろしいほどの人ひとヒト!。入り口すぐのアングラーズリパブリックのブースで少しご挨拶をして岳洋社のブースへいくと松井社長がいた。今年の傾向をお聞きすると釣り業界全体としてはかなり湿り気味でよろしくないとおっしゃっていた。それにしてもものすごい人出ではないですかというと東京も大阪も全体としては参観者は減っているらしいとのことでした。いつもお世話になっているルアーやリールなどのメーカーのブースを訪ね歩いて新製品などを見せていただいた。

 ホームページでいつもお世話になっている剥製の飛魚丸さんがおいでてブースをだしているというので是非お会いしたいと捜して見つけたのだが、オーナーのカビゴンさんも店長のりっぺさんもお留守。名刺をわたして会場を歩いていると携帯にりっぺさんから電話。

 ブースの前でお会いできて楽しくお話をさせていただきました。後ろの頭上にある剥製が写真右のカビゴンことアフターフィッシングギア飛魚丸オーナー谷 典門さんの作品です。こんな大男(失礼)がこんな繊細な美しい仕事をするのかと驚きました。左の美女が店長のりっぺさんこと谷 ゆかりさんです。「アカメの国」からリンクしていますので興味があるかたは一度ホームページを覗いてみてください。久しぶりに会う友人達のなつかしいお顔もみれて楽しいひとときを過ごしました。しかし、人混みで疲れました。めったに人に出会うこともない田舎暮らしのわたしには大変でした。体力をつけて来年も行くぞ。