??? アカメなんでもQ ??? & A

 1998年8月4日「アカメの国」開国以来、メールやBBSなどで多くの質問をいただきました。お答えできるもの、わからなくて回答不能なものなどあります。BBSは過去のものはどんどん消えていきます。また、おもしろいものもありそうなので無作為に過去のものを調べだしたり、これからいただく質問と回答をこのコーナーで紹介します。BBSに書き込まれた質問にはどなたでもどんどん答えて下さいね。

 また、ここをごらんになってアカメについて質問や疑問がわいてきたらメールでもBBSでも結構です。書き込んで下さい。わたしでは回答できない難しい質問は(困りますが)このページでどなたかに回答を求めたり誰かに教えていただいたりして出来る限りお答えします。

(質問と回答についてはお名前などをふせてこのコーナーに出すことをお許し下さい。)

 

      「アカメの国」のBBS=http://www.tcup5.com./517/akame.html 

 


Q アカメについて教えて下さい。  投稿者:● 投稿日: 2005年9月24日(土)13時45分16秒

 はじめまして、アカメについて教えていただきたいことがあり、投稿させていただきました。アカメを飼い始めて1年半になるのですが、今現在35cmになります。アカメの里親という記事を見て、僕も大きくして四万十川に還そうと思い飼い始めました。しかし最近エラの後のヒレが片方充血してあまり動かさなくなってきました。何かの病気なのでしょうか?綺麗なままで還してあげたいので対処法を教えていただけませんでしょうか?宜しくお願い致します。

A参考にならないかもしれませんが?  投稿者: ●  投稿日: 9月24日(土)19時14分25秒

 画像も無く、「胸鰭?の充血」だけでは判断に迷います。アカメは極短期でしたが、スズキ目の汽水魚は長く飼っていたので・・・・・参考になればいいのですが?

 鰭が「綺麗な形で充血」なのか、「スレて充血」なのか、「薄く濁って(白濁し掛かって)充血」なのか、外因、内因と、色々考えられます。  後、飼育水の温度や塩分濃度・最近の換水・普段と変った餌を与えた事は?と、発症時期について考えれるので、それらの記述があれば原因解明のヒントになると思います。

 胸鰭の当たる体表(ウロコ)面にも、白濁等、症状が出ていませんか?出ていれば、ビブリオの可能性が高いです。この場合は、鰭が畳まれた(体側にくっついている)状態が長く続きます。 完全には治りませんが、エルバージュ等の薬浴が効果的で、市販されている観賞魚の本にて、魚病治療の所を参考にされた方がいいでしょう。

 換水後のショックで動かなくなる事も考えられます(固体の癖で、どちらか一方の事が殆んどです)。徐々に再換水すると、あっけなく治ることがあります。

 あまり症状がはっきりしない場合、知らない間に擦っている(固体の癖か、白点虫などの微小寄生虫の初期寄生状態)場合があります。魚に気付かれない様にして、深く観察することも大事です。

●さんの意見に追加して  投稿者: ●  投稿日: 9月25日(日)00時51分7秒

 ●さんのアドバイスで大筋で間違いないとおもいます 補足的な話なんですが アカメの場合 原因のよく解らない症状の場合人工海水などを使って一時的に塩分濃度を上げると改善される場合がおおいです 濃度はとりあえず海水の30%ぐらいで良いと思います 白点病の場合などは(アカメはかかり易いのです)薬を使わずになおせるので魚体へのダメージがほとんどなく効果も抜群です あと多少の擦り傷などでしたら日動のグリーンFなどを筆などで直接患部に塗ると最小のダメージで効率よく効きます なんにしろ●さんの言うように もっと詳しい事が解らないと判断が難しいですので出来たら写真なんかがあるともう少し正確な事が解ると思います

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Q 6稀少魚とされるアカメ。本当に数はそんなに減っているのですか? (2000/12)

A(「アカメの国」のガイドの回答)減っていることは間違いありません。アカメの稚魚が生活できる場所が年々減っています。稚魚の保育所といえる環境自体が工事などで物理的に減っていますし、全体的にみてもかれらの餌となる多くの生き物がその生息環境の破壊によって確実に減ってきています。釣獲数から見る限りではそんなに減っているようには見えませんし、逆に増えているかのように見えることさえあります。しかし、これは釣りそのものの発展(?)、つまり技術の向上や釣り人が増えていることによる一時的な現象だと思います。自然界の時間単位からみると10年、20年は一瞬の出来事でしょう。アカメ釣りが一般的になったのはまだせいぜい十数年のことです。


Q 5 :思い出に残るアカメのファイトはどんなものがありますか。(2000/9)

A(「アカメの国」のガイドの回答)もう20年以上アカメに挑戦してきました。ですからたくさんの思い出があります。初期のころはスズキの延長線上で挑んだ為メタメタにやられて「どうしたらええのだ」とずいぶん悩みました。超大型との対戦がやはり一番印象が深く、かけた瞬間「ああ!この魚はとれない。かなわない」と思わされたファイトやアカメの団地を発見して毎日ヒットを楽しんでいたとき大型魚をかけてその魚にテールウオークでドラグサウンドをかき鳴らされてラインを飛ばされたことなど思い出しても体が熱くなります。


Q :アカメフォーラムなど、長野さんの活動内容について教えて(2000/9)

A(「アカメの国」のガイドの回答)「アカメ」この素晴らしい魚が絶滅などの心配なく、いつまでも釣りが楽しめるようにするために先ずその生態を明らかにすることが肝心だと年齢査定、移動、分布、資源量などの調査にのめり込み、日本魚類学会に入会、学会での発表や調査結果をアカメフォーラムなどで報告などをしてきました。稚魚ネットを担いであちこちに出没する変な釣り人になってしまいました。アカメとともに生きることがライフワークです。


<アカメの飼育について> 

Q :アカメを釣るのと同じぐらいにアカメを自分で育ててみたいと思う。ここの会議室をみていると希少なアカメをペットとしてかうのは間違っているようなきがするが・・・?(98/12)

A(「アカメの国」のガイドの回答)アカメの飼育は個人の自由の問題です。飼いたければ飼っても何の問題もありません。アカメは大変飼いやすい魚です。秋か冬に10センチ前後のものを入手しても、おそらく次の夏までは生き餌だけしか食べませんのでその間のエサの問題があります。エサ金(エサ用の金魚)とかエビとかけっこうエサ代がかかります。夏になれば切り身などのエサにつけるのは割と簡単です。冬も加温してやるとどんどん成長します。そのさいにははじめから大型水槽が必要です。

 ただ、「アカメの国」にいらっしゃって、アカメをとりまく現状についてお知りになったから「ペットとして飼育するのはどんなものか?」と疑問をもたれたのだと思われます。ガイドとしてはこれは嬉しいことです。

 アカメの稚魚たちの生息場所はごく限られており人の生活の影響をもろに受ける所です。土佐でもアカメの稚魚たちの保育所ともいえるこうした場所は多くはないのです。生まれてから7月〜5月ごろまでこの保育所ですごして10センチ前後に育ったアカメは数十万分の一という確立で生き延びてきた強い稚魚たちです。これまでとは違い、生き延びて成魚まで育つ確立は非常に高いその稚魚たちが観賞魚・ペット用としてごっそり穫られています。

 希少な魚だからこそ飼ってみたいというのが人情でしょうが、わたしはこうしたアカメをとりまく情況をしってしまったあなたは、ショップでアカメを買って飼育するのには賛成しません。必ず後ろめたさを感じると思うからです。わたし自身もアカメの稚魚を数年飼育していますが、生態調査のためと大義名分があるにもかかわらずお客様にいつもいいわけめいた説明をするのが苦痛でした。そこで提案があります。アカメの近縁種であるラテス・カルカリファ(バラマンディ・シーパーチ)を飼育されてみてはいかがですか。この魚は1984年までアカメと同種と思われていた魚でアカメと並べてみても見分けがつかないほどです。オーストラリアや東南アジアでは食用魚として重要魚種であり、人工種苗生産技術が確立されていて、稚魚はたくさん生産されていて日本にもたくさん入ってきています。ショップで格安で入手可能です。

(Aさんの回答):以前バラマンディを飼っていましたがもの凄くどう猛で共食いなんかもします。エサ代がもたなくなるほど食欲旺盛です。あっと言う間に水槽が狭くなります。それなりの出費と最後まで飼う覚悟が必要だと思います。アカメは飼ったことないですが冬場にある程度低水温にして代謝を少なくしてエサを絞ると成長が抑えられると思います。ちなみに養殖物(バラマンディ)には鋭さがないように思います。

(Bさんの回答):わたしも飼ってみたいなと思ったことがありましたが、何しろ狭い社宅、大きくなって水槽からはみ出してしまったら可哀想だと、いまはタナゴで我慢しています。酔っぱらってみてみるとアカメに見えないこともありません(笑)。あなたの質問でアカメの飼育に対する課題についてまたよくわかりました。ありがとうございます。

(最後に質問者から):ガイドさん、ありがとうございます。よーく考えてすすめます。アカメを見に四万十川へ行ったのですが、こんなに希少な魚っていうことはむしろここ「アカメの国」で学んだのです。よく考えます。ただし、これからもアカメの大ファンでいます。


Q アカメの飼育をしたいのですが、どのような設備で飼育しているのですか。いろいろな魚を飼育しているが一番飼ってみたい魚はアカメです。アカメを入手するのは店で買うしか方法はないのでしょうか。天然のアカメは入手不可能なのでしょうか。(2000/2)

A(「アカメの国」のガイドの回答)わたしの設備は簡単なものです。現在は90センチ水槽で水道水で飼育しています。上部濾過です。

 アカメを手に入れる方法はショップで買う、自分で捕まえる、人にもらう。これらが主な入手方法でしょう。あと盗む、脅かして奪い取る、(ネコをしこんで盗ませる、)などが考えられます。 それから現在入手できるアカメは全て天然魚です。まだアカメの人工種苗生産には成功していません。

 わたしはアカメの稚魚を捕ってそれを売って商売をする、お金儲けの稚魚とりには反対の立場です。理由はアカメは生息範囲がかぎられた魚でレッドデーターブックに取り上げられるようなその数が少ないといわれている魚です。現在の所、アカメにとっての一番の脅威は環境の破壊と悪化のようですがその次はどうも稚魚穫りのようです。非常に高価で取引されているため沢山のアカメの稚魚が穫られています。わたしは調査のため稚魚を捕っていますが必要以上にはとりません。また売ったりしたことはありません。これを売ったら生活がかなり楽になると誘惑にかられるときはありますが必要以上は放流です。

 アカメの種苗生産も研究されています。それが成功してアカメの稚魚がラテス・カルカリファ(バラマンディ・シーパーチ)のように一尾数百円になってから飼育してみませんか。いまはシーパーチで我慢してみませんか。この魚はほとんどアカメです。同じ水槽に両者をいれるとほとんど見分けがつきません。この魚は各国で種苗生産されていてショップで簡単に入手できます。

 わたしの飼育は生態をしるための調査の一環です。アカメを飼うことが調査と愛玩とどう違うのかといわれると困るのですが、わたしはアカメが繁栄できるにはどうしたらよいのかを知りたいのです。絶滅などの心配をなくしてこの素晴らしい魚を釣ったり食べたり出来るようにしたいのです。

(質問者から):ガイドさん  とても丁寧にありがとうございます。 困らせてしまったようですみません。 僕も「ちょっとこの質問はマズイかな〜?」と思いながらもどうしても知りたかった事なのでカキコしてしまいました。すみませんでした。 確かにアカメの飼育は今の時点では難しいかもしれません。シーパーチはごく最近飼育し始めたんですよ(笑)もー可愛くって可愛くってしょうがないですよ。

今はアカメは我慢します。でもいつか絶対飼いますよ。


Q 僕は今度アカメ飼育を考えています。そこで今、水槽に水を作っているのですが、やはりアカメは塩分があったほうが状態はイイと思うのですが、どのくらいの塩分濃度で飼育した方がイイでしょうかすか?また、水温は何℃くらいで飼育すれば最も状態よく飼育できますか?。(2000/2)

A(「アカメの国」のガイドの回答):最初にアカメの飼育にたいするわたしの考えはこれまでお答えしたとうりです。

 わたしは飼育の専門家ではありませんのでご期待には添えません。が、わかることだけ お答えします。 自然界では塩分濃度にたいしては非常に適応能力が高くてとてもからい水からうんと甘い水まで大丈夫です。とくに稚魚〜若魚まではまるきり淡水でも大丈夫です。生息場所も干潮時塩分濃度1パーミル(水1キロ中に1グラムの塩分)の所でも採捕されています。

  飼育されたかたからよく聞く話として成魚になる全長50センチ前後からは淡水では突然死することがよくあるようです。その理由についてはわたしはわかりません。ある予測はありますがここに書けるほどの根拠をもちません。

 塩分濃度についてははっきり何パーミルがよいということはわたしではわかりません。海水のからい場所はだいたい35パーミルだといわれています。汽水といわれる場所もかなり幅があります。ある調査では2.8〜18.2パーミルの範囲でアカメの稚魚が捕れたそうです。水温も9.5〜31.9度までの範囲で生息しています。(夏〜春)ただ、飼育調査で最も活発に摂餌して元気が良かったのは28度ほどにもなる夏でした。

(質問者から) 実はまだアカメの幼魚は入手してません、今は90センチ水槽に水を作っている状態です。やはりそうですね、僕はシーパーチもナイルパーチも飼育した経験があるのですが、シーパーチは断然、淡水より汽水の方が状態はよかったです。今回アカメも海水を少し混ぜて 飼育してみようと思ってます。温度も28℃くらいがいいみたいですね。早くアカメが種苗生産できるようになればいいですね。


 

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