「アカメの国」の山々には沢山の生き物が暮らしています。少しずつ紹介していきます。大はシカ、イノシシ、小はシラミまで。それぞれ懸命にいきています。減っているもの増えているもの、動くものなら何でもかんでもここでご紹介。
【一粒落ちて】07.8.31
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5月30日に下記の記事、「50年ぶりの挨拶、ドジョウが出てきてこんにちわ」を書きました。その約2ヶ月後の8月中旬稲刈りの準備でドジョウを放した田圃を堀上に行きました。その田圃の山側に湿田対策のための掘り割りを作ってあります。ここに放したのですが、何とドジョウの子ども(約3センチ)たちが何十匹もうじゃうじゃと蠢いているではありませんか。 オオ!!! 私が学んだ全寮制の県立伝習農場の寮歌 『一粒(いちりゅう)落ちて万粒の 生まれる真理君しるや 朝(あした)に汗の鍬を取り 夕べに教えの文(ふみ)をとる』を思いうかべました。 |
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五月下旬、田圃の耕耘をしていた時のことです。田の畦の方で枯れ草の固まりの縁がごそごそ動いています。トラクターを止めて覗き込むとコガメでした。イシガメなのかクサガメなのか判別法を知りませんが在来種に間違いありません。 田圃の耕耘をはじめると最初にカラスがやってきます。トラクターで掘り返した土の中にミミズ・ムシなどがいます。それがお目当てなのです。カラスだけではなく、モズ・トンビ・ムクドリなどやってきてはせっせと餌捕りをします。当地にはシラサギやアマサギはいませんが、南国市などの平野部ではトラクターの後をたくさんのシラサギ・アマサギがついて歩いていて餌をとっている微笑ましい光景がよく見られます。 危ない。亀もこれほど小さいと食べられてしまいそうです。水田にしたので見晴らしがよくなり隠れ場所がなくなっています。安全そうな場所に放すことにして胸のポケットに保護しました。 コガメは少し離れた水草が生い茂った池に放しました。 |
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アリジゴク(蟻地獄) なかなか有名なので聞いたことがあるのではないでしょうか。よく気をつけてみていると色々な場所で見ることができます。アリジゴクはウスバカゲロウ(薄羽蜻蛉)の1部の種の幼虫です。軒下や大木の下など風雨を避けられるさらさらした地面にすり鉢のようなくぼみを作り、その底に住んでいます。神社などの床下を覗くとよく見ることができます。 すり鉢のような穴に落ちてきたアリやダンゴムシ、クモなどはさらさらの砂でできた急角度の斜面ですので登ることが難しいうえ、まるで砂かけババアかのように大あごを使って砂を浴びせかけ、すり鉢の中心部に滑り落として捕まえるのです。そして毒液を注入してあっというまに動けなくしてから体液を吸ってしまいます。体液を吸った抜け殻は、再び大あごを使ってすり鉢の外に放り投げるという技を見せます。ちなみにアリジゴクは、後ろにしか進めないそうです。 アリジゴクは羽化してウスバカゲロウになるまでの間、一度もウンチをしないそうで、大きなおなかが必要だといいます。
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お元気でしたか、50年目の再会。
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「エエ!」
私が小学生の低学年のころはドジョウはいくらでもいたのです。田圃の溝、用水路、谷川などにそれこそ、うじゃウジャといたのです。私たちの所ではドジョウは食べませんでしたが子どもの遊び相手でした。大人はウナギ捕りの延縄の餌には使っていました。田圃ではハル田(年中乾燥しない湿田)で稲刈りのあと(秋〜冬)土の中に潜んでいるドジョウを捕まえて遊んでいたのです。方法ですが、表面には水はないが湿田ですので手を突っ込むとぬるりとします。そうした田圃の表面に小さな穴が目印なのです。穴をみつけるとその穴から10センチほどはなして両手を肘まで突っ込んで土ごととりだすのです。上手な子がやると百発百中ほどドジョウがとれました。たわいないことですがその捕まえる確立の競争と狩猟本能を楽しむだけだったように思います。
当時の山里は田圃も谷川も用水路も、ムシ、ヒル、カエル、イモリ、魚、生き物がなんぼでもいました。昭和30年頃の話です。牛に変わって耕耘機が入り、堆肥や下肥(人糞)から化学肥料になり農薬が使われだすとそれこそ「あっという間」に生き物が消えていきました。農薬のBHC・エンドリンなどいまでは近づくのさえはばかられるような恐ろしい農薬が奇跡のような効き目で害虫以外の生き物も殺し尽くしました。
50年ぶりです。どこから来たのか考えてみましたが、見つけた田はハル田ではありません。稲が植わっていない間は乾燥しています。山の田圃ですので小さな谷から取水しているのでその谷(写真3)に生き残っていたものが取水管(写真4)をつたって入ってきたものと思われます。谷はわずかに水がある程度で、とてもドジョウが棲めるようには思わないのですが流石ドジョウ、立派なものです。細々と生き抜いてきたえらいヤツです。農薬の影響のない池に放してやりました。ここに連れ合いをつれてきて頑張ってくれと。
【大蛇】07.5.29
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何と、その1週間ほど後、同じ田圃の畦でまたも抜け殻を見つけました。写真(3)の私が左手に持っている大きなほうです。これはまたでかい。こんな大蛇が日本にもいるのですね。子どもの時に小学校への通学中、道路に丸太ん棒が横たわっているのです。近づくとその丸太ん棒がずるずる、ずるずると動くのです。なんとネズミトリでした。あまりの大きさにブッたまげて逃げ出したことがあります。その頃の記憶などあまりないのですが、場所も情景もはっきり覚えています。その時以来の大きさです。いやあ、アオダイショウは何処まで大きくなるのでしょうね。
【シュレーゲルアオガエルの受難】07.5.2
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07年4月の初旬、山の田圃で早稲の新田起こしをしていたら畦に白いものが。見るとシュレーゲルアオガエルの卵塊でした。薄くクリームがかった白い泡の固まりです。泡の中に卵があります。水辺のモグラの穴や窪みを利用してその中に産み付けますが、タヌキがよく掘り出してしまうようです。卵を食べるためなのか、それにしては卵はたくさん残っています。
【鳥の巣】06.10.30
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10月29日、ミカンの収穫をしていると枝の付け根に小さな鳥の巣がありました。大人のこぶしの半分ほどのサイズです。巣の外側は緑のコケなどでカモフラージュして、中はみごとな仕上がり具合です。巣立ちの後のようで利用している気配はありませんでした。たぶんメジロの巣だとおもいます。 |
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10月26日、家の前のサツマイモの収穫をしました。ことしは手入れが悪かったのかサツマイモは不作でした。土の中から現れたのはエイリアンのモデルではないかと思うよなサナギ。それと芋の蔓を刈り取っていると現れたのがこの芋虫。お尻には堅くてかなり鋭いトゲをお持ちですが、まあこけおどしのようなもので武器にはなりません。 サナギも触って刺激すると蛇腹のような腹部をくり、くりっと動かすのです。手のひらに当たるとちくちくとします。よく見ると尻尾の先になかなか鋭い針を持っておりました。 どちらもなんというムシなのか知りません。同じムシの幼虫とサナギでしょうか。 |
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8月18日夕方,母親から電話で「はよう来て,ネズミトリ(アオダイショウ)が鶏小屋で卵をたべゆう」と慌てた声.駆けつけてそっと覗いてみるとコンテナにワラをいれた産卵場で小型のアオダイショウが卵を飲み込んで喉が大きくふくれあがっています. さて,撮影を重視するか退治することを優先するかと迷いましたが,撮影を優先しました.左のほうがアオダイショウの頭で卵形に膨れあがっています.フラッシュが光ったため私に気づいたアオダイショウはさっさと逃げ出して取り逃がしてしまいました.気づかずにいたらこの5個の卵は全てアオダイショウの腹の中でした.お気づきと思いますが,ヘビの胴体よりも卵の方が2.5倍ほどあります.これを飲み込むのですからたいしたものです. |
【ナメクジ(ラ)】06.8.4
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(2)左が尻尾側です. |
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(1)ナメクジ (2〜3)マムシ 安芸市西部の一帯でイノシシの被害が続出,早稲の収穫前の田圃が襲撃されています.駆除でワナを仕掛けて廻っています.ことしはイノシシの数はこれまでより少し少なくなってはいますが,それでも被害はかなりなものです.1年がかりで世話をしてやっと収穫,その前に稲を食い荒らされ,踏み荒らされるのですからたまったものではありません. ワナを仕掛けに山に入って山道を歩いていると,大きなナメクジを発見.早速写真を写しました.子どもの頃はこんなでかいナメクジは(なめくじら)と呼んでいました.しかし,ナメクジの色や模様はマムシそっくりですね. |
【カンタロウ(シーボルトミミズ)】06.7.15
06.7.7.13撮影。 |
06.7.15、約40センチのカンタロウ。うり坊へのお土産。 |
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ぶいちゃんががしがし囓っているとカンタロウは自切してちょん切れました。 |
シーボルトミミズは主に森林の土壌の表面から落葉下の数cm程度までで生活し、冬は暖かい地中に潜って越冬するようです。広葉樹林にもスギ・ヒノキの人工林にも生息しており、様々なタイプの森林に生息しています。梅雨時にはよく地表に現れて目撃します。実に旨そうなミミズですが、わたしはまだ食べたことはありません。小型のものはウナギ釣りの餌として最高ランクに位置づけられます。
イノシシの大好物でかれらのタンパク源の最大の供給源がこのミミズたちかもしれません。夏場の餌が少ない時は山道を鼻スコップで掘り返して困ります。ミミズを探して掘りまくるのです。
【コウガイビル】06.6.20
頭の形が笄(こうがい)に似ているのでこの名前がついたそうです。 笄(こうがい)・・・昔、婦人がまげに挿して飾りにした櫛のことだそうです。 無害で吸血しません。 ミミズを捕食するそうです。しかし、1メートルもあるこんなのがでたら腰をぬかしそうですね。
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6月13日、山の畑の畦に植えてあるビワが熟れたので採りに行こうとした道中、みごとな大きさのコウガイビルに遭遇、撮影しました。 ヒルは子どもの頃田圃でよく食いつかれてイヤな想いをしました。子どもの頃は大人も子どもも素足で田圃にはいっていたためヒルに食いつかれて血を吸われるのは普通の出来事でした。 ヒルは麻酔しながら血を吸うのかまったく痛みもありませんでした。そのため気づくのが遅いと血で大きくふくれたヒルが幾つも足にくっついているのでした。田圃でヒトの血を吸うヒルは緑がかった色で動きも活発でしたがこの写真のヒルはのんびりしたもので、こいつも血を吸うのでしょうか?これほどのんびりだと相手はどんな生き物なのでしょうね。 「コウガイビルは扁形動物です。ウズムシ類と同じ仲間です。雨上りの公園や庭で見かけることがあります。色は黒や黄色、オレンジなど様々です。長さも1mを超えるものがいるそうです。吸血はしません。 」 http://www.tele.co.jp/ui/leech/summary.htmで教えてもらいました。
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