土佐の釣り

四季おりおり

 太平洋を両手に抱え込むように、足摺岬・室戸岬の腕を伸ばして抱き込んだ、土佐湾には釣り人の垂涎の的になるようなすばらしいフィールドがひろがります。自然豊かな土佐では磯釣り・投げ釣り・船釣り・ルアーフィッシング・川釣り・渓流釣りなどなどお好きな釣りをどうぞと囁かれているような気分です。

 しかし、やはり開発・災害対策・進歩という名目の自然と環境の破壊が速い速度で進んでおり、「アカメの国」のガイドはあせりも覚えています。自然に飛び込むことで成立する釣りという「文化」を愛するわれら釣り人は、もっと敏感に反応してもいいのではないかとも思います。

 アカメ釣りがいつまでも楽しめるようにガイドは動くつもりです。

 そしてガイドは土佐を自慢したいので大好きな土佐を釣りから紹介していきます。

 アングラーの憧れであるヒラスズキ・アカメなどはごく一般的なルアーの対象魚なのです。マルスズキが釣ってみたいと土佐レッドアイの仲間はよく口にします。土佐ではヒラスズキよりもマルスズキを釣るのが難しいかもしれません。


(3〜5月)

     足摺岬のヒラスズキ     室戸岬のヒラ、土佐レッドアイの大坪さんと


  

土佐レッドアイの大坪さんと内川さん      河口のヒラスズキ       河口のマルスズキ


春は磯のヒラスズキです。四月、五月になると産卵のストレスがとれた、グッドコンディションのヒラスズキが釣れます。昼間、磯のサラシの中からバケツのような口をあけ、真っ赤なエラを見せながらエラ洗いの飛沫をあげるヒラスズキ。こんなときです、「バレルなよ」と呟きながら神々の名前が次々とでていらっしゃるのは。

 アカメの二ユースが聞こえてくるのが3月下旬(今年初めて)からになりました。3〜4月は少ないですが、5月に入ると各地から頻繁に入りはじめます。


(6〜8月)

 夏のメーンは何といってもアカメ、なには置いてもアカメなんですが、エバ(ヒラアジ類の幼魚の総称)・ネイリ(カンパチ)などもつります。エバはハシリでまだ小さいのですが今年はなぜか八月から秋口のようなサイズがつれています。(異常気象のせいでしょうか?コワイデスネ〜)

 エバを狙っていてよくあたるのがコトヒキです。そして、ダツ。ダツは派手なファイトで面白いですが、歯が鋭くよくラインが切られたり、傷だらけにされます。

 

オレはダツだ、もんくあっか。    ねいりじゃ。         河口のエバ。


(9〜11月) 秋はカマス・エバ・コトヒキ・ネイリ・スズキ・ヒラスズキ・アカメなどが釣れます。そしてアオリイカ。土佐東部では、エバ・コトヒキ・スズキ・ヒラスズキ・アカメは河口がキーワードです。このうちエバは昼間の釣りですが、あとは四身一体、マヅメから夜間の釣りで最大のカギが落ち鮎です。10月以降冬まで少しの増水も見逃せなくなります。川が増水しなくても少し波気があり、海が濁るとチャンスです。  

  

磯でアカメを狙っていてヒットしたフカ、よく引くんです。     秋のアカメ


(12〜2月)冬はヒラスズキ・スズキ・エバ・アオリイカなどですが、アカメも1月いっぱいは狙って釣れるといいます。

 ヒラスズキ:秋から釣れ始めた磯のヒラはこの季節、冬に産卵するようです。この季節、ヒラの大きな群に出くわすことがありますが産卵行動と関係あるのでしょうか?それとも春のキビナゴなどの餌についたヒラの大群と同じような摂餌行動なのかは定かではありませんが、とにかく大釣りのチャンスです。

    河口のヒラスズキ      次女(当時1歳)と河口のマルスズキ 1m・9キロ

 スズキ:スズキも冬産卵するそうですが、ヒラよりも若干産卵は早い?のではないでしょうか。とにかく年間を通じて大型がもっともよく釣れます。また、数釣りできます。わたしのホームグラウンドの安芸市の各河川の河口のスズキはめっきり減ってきました。さみしい限りです。東部の記録はわたしの1m・9キロが最大です。

伊尾木川のマルスズキ  '85/11/26 安芸川の東側のサーフのアオリイカ

 アオリイカ:東部ではモイカ・タチイカ・ミズイカとも呼びます。アカメが終わりに近づく10月ごろからはじめます。この釣りは1985年どこの釣り雑誌にも出ていないころです、当時アカメ軍団と呼ばれていた私たちの仲間がはじめました。その年は仲間内だけでしたが、翌年には東部全域に広がり数年後には全国でブームになりました。モイカのエギ釣りは漁師が船でやる漁でしたが、ルアーの普及とともに広がる必然性があったのかもしれません。磯・港回りがポイントですが、サーフ・河口などでもよくあたります。

建設中

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