アカメと自然を豊かにする会は、9年間にわたりアカメ釣り大会(うち2回は悪天候で中止)とアカメフォーラムを開催してきました。主な目的は「県指定希少野生動植物の指定候補種案」で候補となっていたアカメを候補から外すということであり、これはその具体的活動の一つとしての取り組みでした。
私たちはこれまで、標識放流調査、生態解明のための野外調査、また、新堀川保全の市民運動への参加、アカメ独自の保護条例の制定を目指す活動など積極的に行動してきました。特に力を入れた保護種指定反対の活動は、他の候補種とは違って、人々と大きな結びつきがあり親しまれているアカメとの繋がりを、誤った評価をもとに私たちから奪い取るという暴挙をくい止めようという運動でした。
釣り大会は、アカメは明日にでも絶滅するかのような高知県版レッドデータブックの評価は誤りであることを結果で証明しました。
アカメフォーラムは、全国のアカメ研究者の最新の研究到達点などが報告されアカメの実際の姿を広く知っていただくという目的を果たしました。
七年あまりの活動の結果、2012年1月、高知県のアカメを人々から切り離す指定種から外すことができました。
これは、アカメと自然を豊かにする会の会員、アカメを愛する釣り人の方々、たくさんの人々の努力が結実したものであり、大きな成果です。
あらためてみなさんと喜びを分かち合いたいと思います。
10年目を迎える今年のアカメフォーラム、アカメ釣り大会をどうするかの話し合いをおこないました。そこで、当初の目的を達成したのだからアカメフォーラム、釣り大会は終了し、今年から行わないことが決定されました。これまで、全国からたくさんのアカメを愛する人々が集い、交流を深め、釣り人どうしの親交を育むことができました。こうした財産はみなさんとともにこれからも共有していきたいと思います。
私たちの活動を支えてくださった多くのメーカーや釣具店、個人の有志の皆様、これまでのご支援、バックアップに心から感謝を申し上げます。
現在、高知県版レッドデータブックの見直し作業が進められており、アカメが絶滅危惧種から外れ普通種として評価される可能性が高くなっています。アカメは高知県では普通種ではあっても、世界的規模でみると希少種であることは間違いありません。それは、日本固有種であること、静岡県から鹿児島県までの主に太平洋沿岸に生息し、1メートルを超える巨大魚であるということなどから見ても明らかなことです。アカメの幼稚魚期は特殊な生態であり、この特殊性にみあった独自の保護条例をつくって、絶滅が危惧されることにならないようにしていかなくてはなりません。
今後、アカメと自然を豊かにする会はこれまで運動してきた、アカメに特化した保護条例の制定を目指して活動を強めていきます。また、さらにアカメの生態を明らかにして、アカメとヒトとの共存のありかたを追求していきます。未来永劫アカメ釣りという文化が継続される豊かな自然の高知県であり続けられるよう、これからもご支援をよろしくお願いします。
2016.6.8掲載
5月、千葉県のNさんから39,149円の募金をいただきました。3月にお寄せいただいた48,378円に引き続き寄せられたもので、活動に有効に活用させていただきます。ありがとうございました。
第四回アカメ釣り大会をつうじ、また、あらたに直接預金口座に振り込んで頂いた会員、支援者のみなさん、ありがとうございました。ご芳名と募金額を下記の表に記入をしました。
今回は、大会経費などのほか、ウロコの保存用サンプル瓶、ラベル、アルコール、薬品など購入させていただきました。
アカメと自然を豊かにする会会員のみなさん、高知県の自然保護・環境問題に関心を持たれておられるみなさん、全国のアカメを愛するみなさん。
アカメをめぐる大きな動きがでておりますのでご紹介します。
「県指定希少野生動植物の指定候補種案」で候補となっていたアカメは、パブリックコメントや県に対して届けられた多くの反対意見などをうけて、2007年6月5日、「県野生動植物専門家会議」が開催され、指定が保留となりました。アカメを評価しなおすためには、新たな生息調査が必要であるという方針が出されていました。(しかしその後、皆さんがご存知のように、県は野生動植物専門家会議を委員全員の辞任も委員会の解散の議決もなしに、主要な任務が終ったとの理由で解散しました。前代未聞の珍事です。)
県は解散以前に決定された野生動植物専門家会議の方針に従い、平成20年度高知県下におけるアカメの生息実態調査事業を発注しました。この事業に対して2008年11月24日、私たちが提出した「高知県文化環境部環境共生課への公開質問状」(下記2008.12.21掲載記事に質問、回答を全文掲載)に対して県は2008年12月17日、回答してきました。
その質問5と回答です。
質問5、
総括的な質問です。
上記のように、すでに進行中である今回のアカメの調査には多くの疑問点があります。最大の疑問は県が専門家の意見を聞き、それらを参考にして県の企画として業者に調査を委託したものとは考え難い部分が多々見受けられることです。貴重な県の予算を使って行う調査の内容に関して、事前に専門家の意見を聞いたのかどうかについて質問をいたします。
(県の回答) 質問5について
今回の調査は、平成19年6月5日に開催された第5会高知県野生動植物専門家会議おいて、県指定候補種として11種が選定された際にいただいた、専門家の意見に基づいて調査を行っているものです。
予算上の制約から、調査手法、範囲等が限られた内容となりますが、アカメをはじめ魚類調査に実績があり、専門的知識、技術を備えるコンサルタントに委託いたしました。3、4でお答えしたとおり、調査を行い、とりまとめるにあたっては、魚類の専門家やアカメの成魚の生息状況に詳しい貴団体など、幅広くご意見をお伺いしたいと考えております。
その後、県から私に会いたいという連絡があり、1月4日安芸市のレストラン矢流で文化環境部共生課 課長箭野雅美氏(現林業振興・環境部副部長)と同課チーフ沢田氏(4月に他部所へ異動)と会談しました。
会談の中で、アカメと自然を豊かにする会の持っているアカメの釣獲・捕獲データを提供していただきたい、その他アカメのデータを多く持っている釣り人や団体などを紹介してほしいと要請をされました。私は提供したデータがきちんと評価されるのかどうか心配であること、その心配の根拠は以前県版レッドデータブックを作成する際、私が提供した100例を越すデータが握りつぶされていることなどを話すと驚かれていましたが、今回の調査で集めた情報をとりまとめるにあたっては、町田吉彦高知大学教授(元県野生動植物専門家会議会長)を中心に長野さんにも参加していただいて会議を開くということでしたので、それではアカメの出来るだけ正確な状況を明らかにしていくために喜んで協力していきたいということで会談を終えました。
その後、西日本科学の担当者にデータを提供しました。その際、釣具店やペコペコさんが多くのデータを持っているので提供をお願いしたらよいのではないかと紹介、後で確認すると驚くほどたくさんのデータをペコペコさんは提供されていました。
3月中旬に調査報告書が提出されるので、その検討会が開かれるということでしたので4月初旬、県の担当課へ電話で問い合わせました。折り返し箭野副部長から電話があり「異動で引き継ぎなどがあり4月中に会議が開けるかどうか判らない。日時が決まれば案内させていただきます。」ということでしたので私は「会議に出席するためには事前に報告書に目をとおしておきたいので報告書をいただきたい」と要求し送ってくれることになっています。
これからもアカメのことで新たな動きがありましたらこのページに掲載していきます。
みなさん、アカメのデータは今後とも必要です。アカメの生息状況や生態をより詳しく明らかにしていくためにデータ集積へのご協力をお願いします。
データは
● 何時 ●どこで ●誰が ●全長、最低これだけの情報があれば大丈夫です。その上で、○体長、体重、写真、釣獲した方の住所・電話番号があればベストです。
データの送り先: 784-0031 安芸市穴内甲1470
長野博光
メール:akame_7840031@yahoo.co.jp
アカメに標識をつけて放流する。その後、誰かが再捕しデータを報告すると移動・成長の情報が得られます。たくさんの再捕によるデータが集まってくると産卵場所の推定やさらに詳しい生態が判るかもしれません。標識放流調査は再捕とそのデータの集積がカギです。
タグの色は発見しやすい黄色のチューブ状のものです。これには記号や番号がつけられています。この記号と番号でいつ・どこで・誰が・どういうサイズのアカメを放流したものかが判ります。
◎アカメを捕獲してタグを付け放流する。
●アカメを浦戸湾内で釣られたらストリンガーに繋いで事務局長の上杉までご連絡ください。上杉携帯:090-1577-9802。タグを打たさせていただきます。
◎タグの付いたアカメを釣られた方は
●アカメと自然を豊かにする会の長野、電話0887-34-3385、携帯 090-1577-7449、 上杉、090-1577-9802まで至急ご連絡ください。その際出来れば大切に扱いながらストリンガーに繋いで生かしておいて下されば私たちが駆けつけます。
●ストリンガーの用意が無く留めておけない場合は、急いでタグの記号・番号とサイズ(全長と体長)を計測、記録してから再訪流して下されば最高です。その後でアカメと自然を豊かにする会にご連絡ください。
●エラなどが傷つきリリースしても死ぬことが予想される場合もあります。その際はキープしてできればそのアカメをすべて寄贈していただければありがたいです。年齢形質の格部位を保存し年齢査定の調査に使います。また内臓からアカメの餌、雌雄など可能な限りのデータをとります。
2008年11月24日発送で、高知県文化環境部環境部へアカメと自然を豊かにする会から出していた公開質問状への回答が12月17日付けで届けられましたので全文をここに掲載します。
判りやすくするため、質問を青文字で再度掲載し、県からの回答を赤文字にします。
20高環共第732号
平成20年12月17日
アカメと自然を豊かにする会
代表 長野博光様
高知県文化環境部長 吉岡和夫
平成20年度高知県下におけるアカメの生息実態調査での業務目的及び内容についての疑問に対して質問いたします。
随意契約及び相手方の選定理由書で「1、高知県野生動植物専門家会議(平成19年6月5日)において、高知県希少野生動植物種の県指定を基礎データ不足により保留とした、アカメの実態調査をするものであり、」「2、本調査は、現地調査等により収集されたアカメのデータを整理し、高知県内における当該種の生態・生息・生育状況等の把握を行うことを目的としていることから」と今回のアカメ調査の目的について述べています。
また、仕様書では「本調査は、高知県レッドデータブックの絶滅危惧種IA類に属するアカメの生息実態状況を把握することを目的とする。」とあります。
さらに仕様書では
(2)業務内容
1、 業務名
「平成20年度高知県におけるアカメの生息実態調査」委託業務
2、委託場所及び期間
場所 浦戸湾周辺地区
期間 契約の日から平成21年1月30日まで
3、調査項目
アカメの生息分布状況及び釣獲情報等の整理、分析
4、調査方法
ア 各定点(3〜4定点設定)のコアマモ群落内において、小型曳き網(1×4m、網目1mm)を用いてアカメを採取。曳網は各定点で2〜3回程度(20m〜50m/曳網)行う。※採取時に生きた状態で同定し確認されたアカメは全長、体長を測定後、可能な限りその場で再放流する。
イ 現地実施期間である平成20年7月〜平成20年9月の各月最低1回以上とする
ウ 浦戸湾周辺地区におけるアカメの釣りによる捕獲等に関する各種情報を文献調査及びヒヤリング等により収集、整理し基礎データとしてとりまとめる。」と書かれています。
以上の内容から多くの疑問が生じたので質問をさせていただきます。
質問1、
調査の目的が「本調査は、高知県レッドデータブックの絶滅危惧種IA類に属するアカメの生息実態状況を把握することを目的とする。」であるならば高知県全域に生息し県下各地で数多く釣獲・漁獲、採集、目撃されているアカメの調査範囲を浦戸湾周辺地区に限ったのはなぜか質問致します。
別紙
1 質問1について
今回の調査は、「アカメ」を高知県希少野生動植物保護条例に基づく県指定候補種の案とすることについて、データ不足により保留とされていることから、候補種案とするか否かの判断を行うための参考資料として、その生息実態を把握しようとするものであり、調査を県下全域で行った場合、多くの経費を要することから、過去の調査データとの比較も可能である浦戸湾周辺地区を調査対象としたものです。
質問2、
調査の目的から当然、高知県全域を調査する必然性がありますが今回の業務名「平成20年度高知県におけるアカメの生息実態調査委託業務」は浦戸湾周辺が一つのブロックとされているようです。県は調査の為のブロックを幾つと考えているのかを質問いたします。また、全ての調査を完了するまでに何年に渡る調査を予定しているのかを質問致します。
2 質問2について
特にブロックとして分けたのではなく、1でお答えしたとおり、今回の調査は、高知県希少野生動植物保護基本方針の第2「県指定希少野生動植物の選定に関する基本的な事項」に示されている、「その存続に支障を来す程度に個体数の減少が顕著である」等の項目に該当するかどうかを判断するための参考とするものですので、「アカメ」の有力な生息エリアとして浦戸湾周辺地区を撰びました。
今回の調査結果をもとに、県希少種の選定について専門家等にご意見をいただき、今回の調査では不十分とされた場合は、次年度以降の追加調査も検討してまいります。
質問3、
261万円もの税金を使って狭い範囲の浦戸湾周辺で生息実態の調査をするのですから調査はよほど綿密なものと期待しております。聞き取り調査の対象として最も重要な対象は釣り人であり、また、浦戸湾での刺し網漁師、投網漁などの遊漁者、魚市場などであろうと思われますが、私たちアカメと自然を豊かにする会だけでも今年だけで浦戸湾内での釣獲として数百尾のアカメのデータがあります。私のホームページ「アカメの国」で発表した浦戸湾での釣獲量のデータ以降、新たに4桁のデータが集まっておりますが、この数字はごく狭い範囲の釣り人のデータですので、これだけの予算を使って調査をすると今年だけで4桁のアカメの釣獲・漁獲データが集まるのではないかと期待も膨らみます。ヒヤリング調査はどのような方法でどのような対象を予定されているのか質問いたします。
3 質問3について
調査の方法として、文献調査やヒアリング等を行うこととしておりますので、貴団体や漁業協同組合などの協力が得られれば、聞き取り調査をお願いしたいと考えています。
質問4、
「2、調査方法では「ア 各定点(3〜4定点設定)のコアマモ群落内において、小型曳き網(1×4m、網目1mm)を用いてアカメを採取。曳網は各定点で2〜3回程度(20m〜50m/曳網)行う。イ 現地実施期間である平成20年7月〜平成20年9月の各月最低1回以上とする」とあります。
浦戸湾でのコアマモ場は湾への流入河川の多くにありその面積は日本でも有数のものであろうと考えられます。また、湾内に何カ所も点在しております。調査個所、回数などは予算の都合からだされた数字なのか、調査上の必要数として決定したのかどうかはわかりませんが、アカメ幼稚魚の浦戸湾水系における実態を知る上で十分とは考えられません。できうる限り多くのデータを集める必要があると考えます。現在も続けられている他の研究者などの研究データなど協力を求めることなどは考慮されていないのでしょうか。
4 質問4について
3でお答えしたとおり、調査の方法として、仔稚魚の採取に加え、文献調査やヒアリング等を行うこととしておりますので、このなかに、これまでの研究者のご協力を得て、研究成果を活用することも含まれています。
質問5、
総括的な質問です。
上記のように、すでに進行中である今回のアカメの調査には多くの疑問点があります。最大の疑問は県が専門家の意見を聞き、それらを参考にして県の企画として業者に調査を委託したものとは考え難い部分が多々見受けられることです。貴重な県の予算を使って行う調査の内容に関して、事前に専門家の意見を聞いたのかどうかについて質問をいたします。
5 質問5について
今回の調査は、平成19年6月5日に開催された第5会高知県野生動植物専門家会議おいて、県指定候補種として11種が選定された際にいただいた、専門家の意見に基づいて調査を行っているものです。
予算上の制約から、調査手法、範囲等が限られた内容となりますが、アカメをはじめ魚類調査に実績があり、専門的知識、技術を備えるコンサルタントに委託いたしました。3、4でお答えしたとおり、調査を行い、とりまとめるにあたっては、魚類の専門家やアカメの成魚の生息状況に詳しい貴団体など、幅広くご意見をお伺いしたいと考えております。
高知県文化環境部環境共生課への公開質問状の回答期日について 2008.12.2
高知県文化環境部環境共生課への公開質問状への回答の期日について県の担当官から連絡をいただきました。
回答期日を12月2日でお願いしておりましたが、都合上一週間後の9日にしていただきたいということですのでその期日でお願いしました。
文化環境部部長殿
アカメと自然を豊かにする会の代表 長野博光というものです。
今回、県が行っている平成20年度高知県下におけるアカメの生息実態調査事業について多くの疑問点があります。その事について添付文書のとおり質問をさせていただきますのでご検討の上、ご回答を宜しくお願い致します。
784-0031
高知県安芸市穴内甲1470
長野博光
電話0887-34-3385
とのメール内容で2008年11月24日午後七時過ぎに送信しました。
2008年11月25日
高知県文化環境部部長 吉岡 和夫様
アカメと自然を豊かにする会
代表 長野博光
平成20年度高知県下におけるアカメの生息実態調査での業務目的及び内容についての疑問に対して質問いたします。
随意契約及び相手方の選定理由書で「1、高知県野生動植物専門家会議(平成19年6月5日)において、高知県希少野生動植物種の県指定を基礎データ不足により保留とした、アカメの実態調査をするものであり、」「2、本調査は、現地調査等により収集されたアカメのデータを整理し、高知県内における当該種の生態・生息・生育状況等の把握を行うことを目的としていることから」と今回のアカメ調査の目的について述べています。
また、仕様書では「本調査は、高知県レッドデータブックの絶滅危惧種IA類に属するアカメの生息実態状況を把握することを目的とする。」とあります。
さらに仕様書では
(2)業務内容
1、 業務名
「平成20年度高知県におけるアカメの生息実態調査」委託業務
2、委託場所及び期間
場所 浦戸湾周辺地区
期間 契約の日から平成21年1月30日まで
3、調査項目
アカメの生息分布状況及び釣獲情報等の整理、分析
4、調査方法
ア 各定点(3〜4定点設定)のコアマモ群落内において、小型曳き網(1×4m、網目1mm)を用いてアカメを採取。曳網は各定点で2〜3回程度(20m〜50m/曳網)行う。※採取時に生きた状態で同定し確認されたアカメは全長、体長を測定後、可能な限りその場で再放流する。
イ 現地実施期間である平成20年7月〜平成20年9月の各月最低1回以上とする
ウ 浦戸湾周辺地区におけるアカメの釣りによる捕獲等に関する各種情報を文献調査及びヒヤリング等により収集、整理し基礎データとしてとりまとめる。」と書かれています。
以上の内容から多くの疑問が生じたので質問をさせていただきます。
質問1、
調査の目的が「本調査は、高知県レッドデータブックの絶滅危惧種IA類に属するアカメの生息実態状況を把握することを目的とする。」であるならば高知県全域に生息し県下各地で数多く釣獲・漁獲、採集、目撃されているアカメの調査範囲を浦戸湾周辺地区に限ったのはなぜか質問致します。
質問2、
調査の目的から当然、高知県全域を調査する必然性がありますが今回の業務名「平成20年度高知県におけるアカメの生息実態調査委託業務」は浦戸湾周辺が一つのブロックとされているようです。県は調査の為のブロックを幾つと考えているのかを質問いたします。また、全ての調査を完了するまでに何年に渡る調査を予定しているのかを質問致します。
質問3、
261万円もの税金を使って狭い範囲の浦戸湾周辺で生息実態の調査をするのですから調査はよほど綿密なものと期待しております。聞き取り調査の対象として最も重要な対象は釣り人であり、また、浦戸湾での刺し網漁師、投網漁などの遊漁者、魚市場などであろうと思われますが、私たちアカメと自然を豊かにする会だけでも今年だけで浦戸湾内での釣獲として数百尾のアカメのデータがあります。私のホームページ「アカメの国」で発表した浦戸湾での釣獲量のデータ以降、新たに4桁のデータが集まっておりますが、この数字はごく狭い範囲の釣り人のデータですので、これだけの予算を使って調査をすると今年だけで4桁のアカメの釣獲・漁獲データが集まるのではないかと期待も膨らみます。ヒヤリング調査はどのような方法でどのような対象を予定されているのか質問いたします。
質問4、
「2、調査方法では「ア 各定点(3〜4定点設定)のコアマモ群落内において、小型曳き網(1×4m、網目1mm)を用いてアカメを採取。曳網は各定点で2〜3回程度(20m〜50m/曳網)行う。イ 現地実施期間である平成20年7月〜平成20年9月の各月最低1回以上とする」とあります。
浦戸湾でのコアマモ場は湾への流入河川の多くにありその面積は日本でも有数のものであろうと考えられます。また、湾内に何カ所も点在しております。調査個所、回数などは予算の都合からだされた数字なのか、調査上の必要数として決定したのかどうかはわかりませんが、アカメ幼稚魚の浦戸湾水系における実態を知る上で十分とは考えられません。できうる限り多くのデータを集める必要があると考えます。現在も続けられている他の研究者などの研究データなど協力を求めることなどは考慮されていないのでしょうか。
質問5、
総括的な質問です。
上記のように、すでに進行中である今回のアカメの調査には多くの疑問点があります。最大の疑問は県が専門家の意見を聞き、それらを参考にして県の企画として業者に調査を委託したものとは考え難い部分が多々見受けられることです。貴重な県の予算を使って行う調査の内容に関して、事前に専門家の意見を聞いたのかどうかについて質問をいたします。
以上5点にわたって質問をいたします。ご回答は1週間後の12月2日ということでお願いします。回答期日が御都合悪い場合はご連絡ください。
この質問とご回答はホームページ「アカメの国」に全文掲載させていただきますのでよろしくお願いします。
2008年9月9日発送で、高知県文化環境部環境共生課課長 箭野雅美氏よりアカメと自然を豊かにする会から出していた公開質問状への回答が届けられました。全文は3ページからなっており、以下、画像のとおりです。画像では読みにくいと思われますので、質問項目にそれぞれ回答を当てはめて下記に別記で掲載しています。
2008年8月20日付け高知新聞で高知県野生動植物専門家会議の廃止を撤回するように市民オンブズマンが県にたいして申し入れた、という報道がありました。
報道によりますと、オンブズマン側は高知県野生動植物専門家会議を廃止したのは「訴訟で同会議の委員が県と反対の見解を書面で提出した
ため」で、「訴訟を起こす権利、表現の自由を侵害している」として県に廃止撤回などを申し入れた、とあります。
それに対して、県は「廃止は役割を終えたため」と話しているとあり、県環境共生課は「オンブズマンが指摘するような廃止理由は言っていない。廃止は11種の指定で役割を終えたからで、今年3月から各委員を訪ねて伝えてきた。初めての指定作業で8分野から一堂に集まってもらったが、今後は各専門家の意見を聞けば済む」と話している。と報道されています。
また、朝日新聞では、県環境共生課の箭野雅美課長は「会議は県が任意で設置し、2007年10月に希少野生動植物が指定され、役割は終わったとして解散した。委員それぞれに説明して了解をもらったと考えており、寝耳に水だ」と話している。と報道されております。
これらの報道で県の話として書かれたことについて質問致します。
1、 希少野生動植物の候補として当初12種が挙げられ、その内11種が決定されてアカメは保留となりました。その後、アカメの扱いについては今後調査を続けその結果に基づき結論を出すことになっておりましたが、今回の県の話では、11種が指定されたから野生動植物専門家会議の役割は終わったとしております。すなわち、審議の途中で打ちきりです。したがって、アカメを含めて新たな種の追加はないと理解してよろしいのでしょうか。
回答:質問1について
高知県野生動植物専門家会議は、高知県希少野生動植物保護条例(以下「条例」といいます。)の施行に伴い、平成18年7月に要綱設置いたしました。その目的は、要綱第2条各号に規定するとおり、県指定希少野生動植物種の選定の検討を中心に、指定された希少野生動植物の保護区の選定や保護管理のための事項について検討することです。
条例に先立ち、県では「県版動植物レッドデータブック」を平成12、14年に策定しており、専門家会議は、本レッドデータブックに記載された動植物種全てを網羅しての検討が必要で(あ)ったこと、また本県での最初の希少野生動植物種の検討であることから指定に係る一貫性を確保するために、植物・ほ乳類・魚類・鳥類・甲殻類・(鳥類)・両生類・爬虫類・貝類・昆虫という専門分野からなる8名の委員で構成しました。
専門(家)会議では、二年間にわたり精力的な検討をいただき、その成果として平成19年6月に、第一次指定候補種案11種の選定と1種(魚類:アカメ)について補足調査が必要、との検討結果をいただきました。
県では、この検討結果をもとに、条例の規定に従い、平成19年7月高知県環境審議会に諮問し、専門家会議の選定のとおり11種の指定が適当との答申を得、公告縦覧手続きを経て、平成19年10月に指定種の決定告示を行いました。
第一次指定種11種の指定という、専門家会議の当面の大きな目的が達成できたことから、今後の希少野生動植物の保護管理のあり方について検討し、指定候補種の選定や指定された種に係る保護区の選定はじめ保護管理に関することは、あくまで個々の指定種毎に検討されるべきものであり、その検討は、動植物全分野の専門家が一堂に会して行うよりも、むしろ当該種に特化して、専門家を中心に県内外の研究者等を、検討の必要性が生じた都度委嘱し、議論を尽くしてご意見をいただくことが、今後の方向として望ましい、との考え方から、専門家会議を廃止するとの行政判断を行ったものです。
本年度は「アカメ」の補足調査を行っており、今後の対応につきましては、専門家会議で意見をいただいた委員に検討の中心となってご指導をお願いすることが欠かせないと考えておりますので、指定の是非について魚類の専門家等のご意見をお聞きしながら検討したいと考えています。
また、その他の種の指定等に関しても、当該種に特化して、専門家を中心に県内外の研究者等をその都度委嘱し、議論を尽くしていただき、検討したいと考えています。
2、 「今後は各専門家の意見を聞けば済む」と報道にありますが、どのような事例について意見を聞くのか具体的にお答え願います。
質問2について
1でお答えしましたとおり、保護管理のあり方は個々の指定種毎に検討されるべきものであり、その検討は当該種に特化して、専門家を中心に県内外の研究者等を、検討の必要性が生じた都度委嘱し、議論を尽くしてご意見をいただくことが、今後の方向として望ましいと考えております。
3、 県は希少野生動植物の候補として当初12種が挙げられ、その際、広く県民から意見を求めるとして、パブリックコメントを募集しました。アカメに対しては特別に多くの指定反対の意見があげられたと聞いております。この意見、質問に対して県は後日回答するとしておりました。私、長野も数項目の質問を致しております。この県民への約束である回答はいったい県のどの部署の誰が責任を持っておられるのでしょうか。
質問3について
「アカメ」を含む県指定種の候補種案12種に係るパブリックコメントについては、平成19年1月29日から2月18日までの間に、42の個人・団体の方から、のべ54件のご意見をいただき、そのうち「アカメ」に関しては39件の賛否のご意見をいただきました。
このことにつきましては、第4回専門家会議や平成19年6月の県議会文化厚生委員会で報告いたしましたが、個々のご意見に対しての回答は行っておりませんでした。
これは、パブリックコメントでご意見の多かった「アカメ」を県指定候補種案とすることについては、専門家会議の場において賛否の議論がありましたことから、この時点で県として「アカメ」に関するご意見に回答を行うとすれば、全てのご意見に対して「検討中」という内容とならざるを得ず、結果的に回答として不十分なものとなることを懸念したためです。
「アカメ」については、その後の専門家会議で県指定種の候補種案とすることは保留となりましたので、県としまして「アカメ」以外の11種を候補種として平成19年7月高知県環境審議会に諮問し、専門家会議の選定のとおり11種の指定が適当との答申を得、平成19年8月24日から9月13日まで公告縦覧手続きを経て、平成19年10月に指定種の決定告示を行いました。ただ、公告縦覧の期間中は、県指定種に関する県民の方からのご意見はございませんでした。
その結果、先に実施したパブリックコメントに対する回答を行わないまま今日に至っておりますが、1でお答えしましたように「アカメ」については、本年度に補足調査を行い、その調査結果を参考として、魚類の専門家や「アカメ」の生態に精通された方々と議論をつくしたうえで、県指定候補種とするかの検討を行うこととしておりますので、その時点で、いただいたご意見に対する県としての考え方をお示ししたいと考えています。
なお、県指定種についての事務は希少野生動植物保護条例に基づくもので、文化環境部環境共生課が所管しており、課長が責任者です。
4、 新聞報道に基づけば、高知県希少野生動植物が確定した時点で野生動植物専門家会議の任務が終ったと県が判断したと理解されます。なぜ指定が確定した2007年10月2日の段階で専門家会議を廃止しなかったのでしょうか。また、2008年3月から、なぜ各委員に個別に接触したのでしょうか。その場合、廃止を口頭で伝えるのみで、委員の意見を聞く予定はあったのでしょうか。
質問4について
専門家会議の廃止に至る経過や理由などは、1でお答えしたとおりで、専門家会議は平成19年度をもって一旦、廃止するとの行政判断を行いました。また、専門家会議の廃止手続きにあたっては、各委員に直接お会いして、廃止の趣旨を十分説明のうえ、理解を得て行うこととしました。
3月末から委員への訪問説明に着手しましたが、年度末というこもあり、結果的に新年度にずれ込み、説明を終えることが出来たのが6月となったものの、各委員とも特段の異論はなく概ね会議廃止の趣旨は理解を得られたものと考え、会議廃止の事務手続きを行ったものです。
*回答文書の中での( )は筆者が勝手に判断して加筆など行ったもので誤りがありましたらご指摘くだされば直ぐに訂正いたします。 |
高知県文化環境部環境共生課殿
アカメと自然を豊かにする会の代表、長野博光といいます。
2008年1月21日には長野会長・阪本副会長・上杉事務局長の三人で高知県庁を訪問しアカメ独自の県保護条例制定の要望を行った際には、文化環境部部長長瀬順一氏や同副部長、同部自然共生課課長と同課の担当職員の方々に対応していただきありがとうございました。
さて、今回は今月20付け朝刊の高知新聞などで報道された事について以下のとおり質問をさせていただきます。
高知県文化環境部環境共生課への公開質問状
アカメと自然を豊かにする会 会長 長野博光
2008年8月20日付け高知新聞で高知県野生動植物専門家会議の廃止を撤回するように市民オンブズマンが県にたいして申し入れた、という報道がありました。
報道によりますと、オンブズマン側は高知県野生動植物専門家会議を廃止したのは「訴訟で同会議の委員が県と反対の見解を書面で提出したため」で、「訴訟を起こす権利、表現の自由を侵害している」として県に廃止撤回などを申し入れた、とあります。
それに対して、県は「廃止は役割を終えたため」と話しているとあり、県環境共生課は「オンブズマンが指摘するような廃止理由は言っていない。廃止は11種の指定で役割を終えたからで、今年3月から各委員を訪ねて伝えてきた。初めての指定作業で8分野から一堂に集まってもらったが、今後は各専門家の意見を聞けば済む」と話している。と報道されています。
また、朝日新聞では、県環境共生課の箭野雅美課長は「会議は県が任意で設置し、2007年10月に希少野生動植物が指定され、役割は終わったとして解散した。委員それぞれに説明して了解をもらったと考えており、寝耳に水だ」と話している。と報道されております。
これらの報道で県の話として書かれたことについて質問致します。
1、 希少野生動植物の候補として当初12種が挙げられ、その内11種が決定されてアカメは保留となりました。その後、アカメの扱いについては今後調査を続けその結果に基づき結論を出すことになっておりましたが、今回の県の話では、11種が指定されたから野生動植物専門家会議の役割は終わったとしております。すなわち、審議の途中で打ちきりです。したがって、アカメを含めて新たな種の追加はないと理解してよろしいのでしょうか。
2、 「今後は各専門家の意見を聞けば済む」と報道にありますが、どのような事例について意見を聞くのか具体的にお答え願います。
3、 県は希少野生動植物の候補として当初12種が挙げられ、その際、広く県民から意見を求めるとして、パブリックコメントを募集しました。アカメに対しては特別に多くの指定反対の意見があげられたと聞いております。この意見、質問に対して県は後日回答するとしておりました。私、長野も数項目の質問を致しております。この県民への約束である回答はいったい県のどの部署の誰が責任を持っておられるのでしょうか。
4、 新聞報道に基づけば、高知県希少野生動植物が確定した時点で野生動植物専門家会議の任務が終ったと県が判断したと理解されます。なぜ指定が確定した2007年10月2日の段階で専門家会議を廃止しなかったのでしょうか。また、2008年3月から、なぜ各委員に個別に接触したのでしょうか。その場合、廃止を口頭で伝えるのみで、委員の意見を聞く予定はあったのでしょうか。
この質問状は、安芸市穴内甲1470に在住の当会の会長、長野博光の主宰するホームページ「アカメの国」に公開いたします。ホームページ「アカメの国」は全国のアカメに関心を持つ人々、研究者などから広く関心を持たれており公開の場に適当であろうと思います。
ご回答は本日、8月26日より15日後の9月9日までということでお願い致します。県のホームページ上、もしくはメールなどにてアカメと自然を豊かにする会もしくは長野博光宛にご回答いただいたものをホームページ「アカメの国」に掲載させていただきます。
この公開質問状が貴部署に確実に着信して受け取っていただけたかどうかの返信メールを着信後すみやかに送っていただきたいと思います。
宜しくお願い致します。
公開質問状が到着したと連絡をいただきました。08.8.26
2008年8月26日、 高知県文化環境部環境共生課の職員の方から電話で公開質問状が間違いなく到着していると連絡をいただきました。ありがとうございました。
みなさん、高知県民として恥ずかしい大事件が起こりました。2008、8.19
長野は今後の討論で思いを発言していきますが、みなさんも活発なご意見をお寄せください。
高知大学理学部教授 町田吉彦先生はこれまでも「アカメの国」によく登場していただき、科学的に正しいことは正しいと、正々堂々の論陣を張ってくださいました。アカメのレッドリストでのカテゴリーの検討では大変お世話になり、私たち釣り人が集めてきたデータを基に、アカメが高知県の絶滅危惧種にはあたらないという検証をしていただき、今度の高知県希少野生動植物への指定が保留になった大きな根拠となりました。長野は町田先生が高知県野生動植物専門家会議委員長という役職に就かれたということで、今後の高知県に於ける動植物など自然保護行政は間違いなく正確に大きく前進すると安心をしていました。
今回、高知県は官尊民卑の民主主義のかけらも見せない前近代的発想で、町田先生に攻撃をしかけてきました。
こんな暴挙を黙ってみていることはできません。
アカメに標識をつけて放流する。その後、誰かが再捕しデータを報告すると移動・成長の情報が得られます。たくさんの再捕によるデータが集まってくると産卵場所の推定やさらに詳しい生態が判るかもしれません。標識放流調査は再捕とそのデータの集積がカギです。
タグの色は発見しやすい黄色のチューブ状のものです。これには記号や番号がつけられています。この記号と番号でいつ・どこで・誰が・どういうサイズのアカメを放流したものかが判ります。
◎アカメを捕獲してタグを付け放流する。
●アカメを浦戸湾内で釣られたらストリンガーに繋いで事務局長の上杉までご連絡ください。上杉携帯:090-1577-9802。タグを打たさせていただきます。
◎タグの付いたアカメを釣られた方は
●アカメと自然を豊かにする会の長野、電話0887-34-3385、携帯 090-1577-7449、 上杉、090-1577-9802まで至急ご連絡ください。その際出来れば大切に扱いながらストリンガーに繋いで生かしておいて下されば私たちが駆けつけます。
●ストリンガーの用意が無く留めておけない場合は、急いでタグの記号・番号とサイズ(全長と体長)を計測、記録してから再訪流して下されば最高です。その後でアカメと自然を豊かにする会にご連絡ください。
●エラなどが傷つきリリースしても死ぬことが予想される場合もあります。その際はキープしてできればそのアカメをすべて寄贈していただければありがたいです。年齢形質の格部位を保存し年齢査定の調査に使います。また内臓からアカメの餌、雌雄など可能な限りのデータをとります。
◎再捕の連絡をいただいた方にはアカメと自然を豊かにする会から(豪華)賞品を提供致します。
2008年8月11日付高知新聞「声欄」に掲載された投稿の原稿です。(2008.8.11)
文字数が多かったためでしょう、若干削除されています。また表題がセンセーショナルと思われたのか変えられています。掲載された投稿の表題は「浦戸湾のアカメ 保護条例目指す」とされています。以下投稿した原稿です。
アカメと自然を豊かにする会は八月十六、十七日の両日、浦戸湾でアカメ釣り大会を開催します。
昨年、アカメの飼育研究の担当館(全国で2館)である桂浜水族館のアカメが減少したため、アカメを寄贈すること、浦戸湾内のアカメの調査のための標識放流を目的として第一回大会を開催しました。県外の二十名を含め、六十六名が参加しました。
大会で釣獲した二尾を水族館に寄贈し、これが契機となってアカメの寄贈が相次ぎ、現在、十分な数のアカメが展示され、研究が可能になりました。今度の大会は標識放流調査が目的です。
アカメは現在、高知県希少野生動植物保護条例の対象種への指定が保留されています。指定に多くの疑義が出されたためです。本会は、過去の釣獲数と各地での調査から、アカメが対象種の前提条件となる県の絶滅危惧種に該当しないと判断しています。しかしながら、アカメが生物学的な希少種であることは十分に認識しており、何らかの保護施策の必要性は痛感しています。そこで、要望書「アカメ独自の県保護条例の制定を目指して」を県に提出し、制定の実現に取り組んでいます。
浦戸湾がアカメの密度が最も高い貴重な環境であることを明らかにし、「アカメを県魚に指定し、アカメの生態と現状に合致した新しい条例」で、釣りのみならず観光面でもアカメに活躍してもらいながら保護をする契機にしたいと考えます。皆さまのご理解とご協力をお願いします。
マスコミ各社へ取材・報道をお願いしました(2008.8.7)
2008年8月5日、上杉事務局長と長野はテレビ各局、新聞社各局を訪問し下記お願いの文書と大会日程文書を持って、大会の取材・報道のお願いをしました。
アカメ独自の高知県保護条例を制定し、アカメを県魚に指定し、釣りや観光で活躍してもらいながら守り増やしていくという方向への私たちの運動を広く知っていただきたいものです。
本会は昨年に引き続き、来る8月16、17日の両日、浦戸湾内でアカメ釣り大会を主催致します。
昨年はアカメの飼育研究の担当館(全国で2館)である桂浜水族館のアカメが減少したため、桂浜水族館に釣獲したアカメを寄贈すること、浦戸湾に多数生息しているアカメの移動、成長等の調査のための標識放流を目的として「第一回アカメ釣り大会」を開催しました。66名の参加があり、そのうち20名が県外からの参加者でした。
水族館には大会で釣獲した2尾のアカメを寄贈することができました。この大会が契機となってその後も多くのアカメが釣り人から寄贈され、現在、十分な数のアカメを展示し、飼育下での研究ができるようになりました。今回は目的を標識放流に絞って取り組みます。
アカメは現在、高知県希少野生動植物保護条例に基づく県希少野生動植物への指定が保留されています。アカメと自然を豊かにする会は、継続してアカメの資源量のデータの集積および標識放流による調査に取り組み、アカメが県希少野生動植物の候補種に該当しない事を証明したいと思っています。
アカメと自然を豊かにする会は、これまでの釣獲数ならびに各地での調査から、アカメが希少野生動植物の前提条件となる高知県の絶滅危惧種であること自体がきわめて疑わしいと判断しています。しかしながら、アカメが生物学的な希少種であることは十分に認識しており、何らかの保護施策の必要性は実感しています。そこで、要望書「アカメ独自の県保護条例の制定を目指して」を県に提出し、制定の実現に取り組んでいます。
今回行うアカメ釣り大会で、アカメの素晴らしさと浦戸湾がアカメの密度が最も高い貴重な環境であることを明らかにし、「アカメを県魚に指定し、アカメの生態と現状に合致した新しい条例」で釣りのみならず観光面でもアカメに活躍してもらいながら保護をする契機にしていきたいと思っています。
アカメの実態と、人々とのつながりの大きさを取材していただき、報道していただけますようお願いする次第です。
みなさん、今回は昨年と少し違います。第一回は協賛などメーカーにお願いしませんでしたが、今年はたくさんのメーカーに協賛していただき賞品など提供をしていただけそうです。決まり次第社名などここに掲載していくつもりです。
昨年の大会では大物賞・最多尾数賞・最小魚賞の各賞を設定して豪華な賞品を用意しました。今回はまだ未定ですが釣り大会ですのでまた楽しい各賞を設けたいと思います。良い案を教えて下さい。
BBSでお知らせしましたが、ルアー革命を果たされた二宮正樹さんも大会に参加して下さることになりました。新設計の世界一飛ぶルアーの制作秘話、性能などご本人に聞けるかもしれません。ご期待下さい。
(08.8.3) 新しい大会協賛メーカーをご紹介します。
協賛
●ユニチカ
(08.8.1) 新しい大会協賛メーカーをご紹介します。
協賛
(08.7.27) 新しい大会協賛メーカーをご紹介します。
協賛
●Fishing Shop Sun Joy 徳島市三軒屋町下分57 電話088-669-0015
(08.7.23) 新しい大会後援、協賛メーカーをご紹介します。
後援
●社団法人 桂浜水族館 アカメ飼育のパイオニア、たくさんのアカメたちが出迎えてくれます。
協賛
●有限会社 オプセル アカメ日記で紹介した名古屋の柴山さんの思い入れが深いすごいルアーをつくっているメーカーです。
(08.7.18)
新しい大会協賛メーカーをご紹介します。
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(リップルフィッシャーホームページより転載)
社長挨拶
私共第一の目標は、「(株)山鹿釣具」「(有)リップル」の2社により、受注・ブランク製作・塗装・組み上げ・出荷・アフタ−まで全てを自社で補うことにより、より安定した・より信頼のおける製品をお届けすること。
またリップル最大の武器「小回り」を生かし、日々エスカレ−トするお客様の要求にも柔軟に対応したロッド作り、試行錯誤を繰り返し新しいブランク製法にも積極的に取り組んでいき、お客様の「夢の一本」を叶えてあげたい。
これからも地球環境を考えた環境にやさしい塗装・素材を厳選し、環境保護にも力を入れていきたい。
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今回は特別に対アカメ用ロッド、レッドアイスペシャル・スピニングを1本提供してくださることになりました。このロッドは長野が開発に少し関わっていまして、私の我が儘を聞いていただいてつくられたアカメロッドです。
(08.7.15)
今大会への協賛・後援メーカーが次々きまっていますので順次ご紹介します。今回はとても賑やかな大会になりそうです。後援・協賛をいただいたメーカーのみなさん、ありがとうございます。
《協賛》
《後援》
●(財)日本釣振興会 高知県支部
●高知県釣具商協同組合
(08.7.13)
今大会への協賛メーカーが次々きまっていますので順次ご紹介します。今回はとても賑やかな大会になりそうです。協賛をいただいたメーカーのみなさん、ありがとうございます。
●DUEL
アカメと自然を豊かにする会の会員のみなさん、アカメを愛する全国のみなさん、アカメと自然を豊かにする会の役員会は昨年に続きアカメ釣り大会を開催することを決めました。
昨年は急で準備不足な取り組みでしたが、多くのご参加をいただき成果もあげることができました。前回の目的の一つであった桂浜水族館の展示用アカメはその後のみなさんのご協力もあり、十分な尾数が寄贈されています。ありがとうございました。
今回は、アカメ生態解明のため標識放流を目的とした大会としたいと思います。大会の催しなどへのご提案、ご協力をお願いします。ここのBBSにみなさんのご提案やご意見などお寄せ下さい。
アカメの生態調査のためご協力をお願いします。
● 開催日程
2008年8月16〜17日(土曜・日曜)
16日午後2時より受付〜17日午後10時終了
● 調査方法:釣りによる捕獲魚での標識放流をおこないます。釣獲したアカメはすべて標識放流します。
● 開催本部 高知市種崎千松公園(駐車場付近)、大会は浦戸湾内のみということにします。
大会の目的
アカメは土佐を代表する大魚として知られています。最近では県の保護種の対象になったりして話題になっています。
アカメは広く知られるようになりましたが、生態や資源量など不明のことが多い魚です。これからの調査・研究により生態の解明が進めば効果的な保護策がとれるようになります。
アカメ釣り大会をつうじてアカメとアカメを育む自然に親しみ実感しましょう。標識放流(タグ&リリース)で行動範囲や成長などの調査をおこないましょう。
大会の詳細について
参加方法:当日、開催本部にて随時受け付け
・参加費は300円(レクレーション保険・飲み物含む)。
・安全確保の為、受付時に携帯電話番号の届出をお願いいたします。
・携帯電話番号は開催本部で受付時に受付用紙に記入をお願いいたします。
・届出いただいた携帯電話番号は、点呼など、本大会の運用でのみ使用いたします。
・18歳以下の参加は20時までとします。
・中学生以下は保護者同伴とします。
・少雨決行、大雨、雷注意報発令中は中止です。
・雨具の用意、熱中症対策をお忘れなく。
・足場の悪い所での無理な移動は避けましょう。
・ライフジャケットの着用を推奨いたします。
・終了は、必ず本部に届けてください。連絡のない方には本部から携帯に確認の電話をかけます。
2008年1月21日、長野会長・阪本副会長・上杉事務局長の三人で高知県庁を訪問し文化環境部部長長瀬順一氏や同副部長、同部自然共生課課長と同課の担当職員の方々が対応してくれました。
このなかで、長瀬部長からは「個人的な思いですが、本当は条例で強制するのではなく県・学・民が協力して取り組みを強め、県民の力で希少な生き物や自然が守れるようにするのが本当の姿だとおもっています」と話されました。まさに『わが意を得たり』です。長瀬部長の出身地を知りませんがかなりの“いごっそう”だと見ました。
アカメを守り大事にするためには、アカメの子どもたちの保育場近くに住む住民のみなさんが、ここは大切な場所だと認識し見守ることが一番大事なことだと思うのです。アカメの子どもを獲って売ろうとする人がいたら、その地域のおじいさん、おばあさんが、おばさんやおじさんや子ども達が「そこでアカメの子を獲ったらいかんぜよ!」。これが最高の理想の姿だと思います。
しかし、現状は理想からまだ遠いところにあります。一昔前とくらべるとアカメは広く知られるようになりました。多くの県民がわが高知にはこんな素晴らしい大魚が住む、豊かな自然があるのだと誇りに思う方が増えています。私たちが調査で採集した新堀川のアカメの子どもを見た新堀川の畔の新堀小学校の子ども達の輝く目がなかなか素敵でした。 データをとって元の場所に放したのですが、一度子どもに放流を手伝ってもらいました。課外授業でみんなで新堀川の掃除をしたそうです。
いま、県の希少種保護条例の対象種としてアカメは位置づけられています。しかし、現行の保護条例の基準にはあたらないことは明かですし、幼稚魚の現状、保育場にたいする公共工事などをみると急いで対策を取ることが必要だと思います。
今回の要望のなかで長瀬部長から、「会」にも今後アカメの調査や保護のため協働していただきたいと要望されました。私たちも喜んで協力協働していきたいと思います。
保護条例制定のための要望書などを届ける日程がきまりました。2008年1月21日(月)午後1時からです。アカメと自然を豊かにする会から長野、上杉事務局長、阪本副会長の三名が出席します。要望書・要望理由書は県知事、文化環境部部長、高知県野生動植物専門家会議委員長に届ける予定です。詳細についてまたこのページで報告します。
会員のみなさん、アカメを愛する全国のみなさん、アカメと自然を豊かにする会は高知県のアカメを取りまく状況から、アカメだけを対象とした高知県の保護条例をつくってもらうため取り組むことを役員会で決定しました。
高知県アカメ保護条例の制定を求める要望書と高知県アカメ保護条例制定のための要望理由書、この二つの文書をここに公開しみなさんからのご意見、補足意見などを求めたいと思います。ご意見などの募集期間は11月いっぱいとして、12月にはまとめあげて県知事、担当部局に要望書をお渡しするようにしたいと考えます。また、この文書は高知県野生動植物専門家会議にもお届けしたいと考えております。
ご意見はできるだけ「アカメの国」のBBSに書き込んでいただきたいと思いますが、公開したくない意見などは下記メールアドレスに送って下さい。
修正文書2007年12月6日
11月いっぱいまでご意見をいただきました。ご意見をお寄せいただいたみなさん、ありがとうございました。
ご意見を参考に一部加筆・修正しました。変更、加筆については、変更前が(赤字)、変更後が青の文字で下記に掲載します。御確認下さい。
12月中に清書した文書を県知事、担当部局、高知県野生動植物専門家会議にお届けして要望していきます。
高知県知事 ○○○○○殿 高知県文化環境部長 ○○○○○殿
高知県指定希少野生動植物保護条例に基づき、県内に生息・生育する絶滅の恐れのある野生動植物の保護を図るため、捕獲、採取、殺傷又は損傷を禁止する保護種が指定され、また、選定作業が引き続き行われています。 2007年度の第一次指定において、アカメは候補種にはなりましたが指定種から外れ、保留とされました。このことは、疑義のあるものはきちんと正していくという、県当局や高知県野生動植物専門家会議の良識を示すものとして多くの県民が歓迎しました。 保留となった理由からみて、県下のアカメの現状の把握が急務であり、その結果に基づく万人が納得する評価が必要です。これには長い時間がかかるでしょう。したがって、近い将来においても現行の条例ではアカメを対象種として保護することはできないと思われます。しかし、アカメは絶滅危惧種に該当しなくても、生物学的に希少種であることは間違いありません。また、幼稚魚期の特殊な生態とそのため生じている捕獲圧、ペットとしての取引の現状などからみて早急な保護策が必要です。 アカメは高知県の豊かな自然を代表する大魚です。現行の保護条例に該当しない現状では、アカメを対象とした独自の新たな保護条例を制定し、絶滅危惧種に移行するかもしれないという危険を避けるべきです。 アカメ保護条例の具体的内容 ●アカメを県魚とする。 ●アカメの幼稚魚を販売目的で採集し、また、販売してはならない。この規則は、高知県希少野生動植物保護条例の個体の取扱に関する規則に準じる ものとする。 ●アカメの幼稚魚の保育場であり、県指定の絶滅危惧種であるコアマモ場で、各種全ての漁やコアマモに被害を及ぼす行為を行ってはならない。この規 則は、高知県希少野生動植物保護条例の生息地等の保護の取扱に関する規則に準じるものとする。 ●研究目的の調査は知事の許可制とし、結果の全てを速やかに知事に報告することとする。また、アカメの研究のための許可を得た調査をおこなう場 合は、できるだけコアマモに悪影響を与えないように配慮することとし、アカメも最低限必要な個体以外は放流することとする。 ● コアマモの成育に悪影響を及ぼす恐れがある公共事業に対しては、高知県野生動植物専門家会議および高知県環境審議会でその内容を十分に審議し、 その結果を知事に答申することとする。
アカメと自然を豊かにする会は上記内容の条例制定を要望します。
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アカメと自然を豊かにする会 代表 長野博光
地球的規模で生物への人間活動による圧迫が進行し、絶滅する種の数が増加しています。こうした状況の中、国際的にもまた国内でも、絶滅が危惧される生物の保護が大きな課題となっています。 高知県でも県版レッドデータブックが平成14年3月に出版され、高知県希少野生動植物保護条例が平成17年10月21日に公布されました。これに基づき、県は県内に生息・生育する絶滅の恐れのある野生動植物の保護を図るため、植物4種(ダイサギソウ、デンジソウ、マイヅルテンナンショウ、ヤブレガサモドキ)、動物7種(ツキノワグマ、ヒナイシドジョウ、イドミミズハゼ、トビハゼ、シマドジョウ2倍体性種、シオマネキ、ヒラコベソマイマイ)を第一次指定種としました。原則として、これらの捕獲、採取、殺傷又は損傷が平成19年10月2日から禁止となりました。 当初、候補種として12種が挙げられ、その中にアカメが入っていました。この候補種案に対して平成19年1月29日から同年2月18日まで広く県民から意見募集が行われました。 この意見募集に際して、アカメについてはたくさんの意見が寄せられたと聞いていますし、その多くが指定に反対するものであったようです。 平成19年度の第一次指定において、アカメは指定種から外れ、保留とされました。このことは、疑義のあるものはきちんと正していくという、県当局や高知県野生動植物専門家会議の良識を示すものとして多くの県民が歓迎しました。 また、長野は、高知県レッドデータブックでのアカメのカテゴリーに対する疑義と検証(別途資料1)を高知大学の町田吉彦教授とおこない、連名で県に提出(2006年8月3日)しました。県の保護条例では、希少種は高知県版レッドデータブックで指定されている絶滅危惧種842種のうちから選定されるとなっており、アカメは町田教授と長野の指摘が正しければ候補種から外れることになります。当然、高知県版レッドデータブックは見直しが必要になりますが、改訂版を出すにしてもアカメ以外にも幾つもの種について検討が必要と言われており、多くの時間と経費が必要であろうと思われます。
候補に挙げられた12種の中で、ツキノワグマや他の魚種などと違い、アカメほど人の生活に密着した生物はいません。アカメは漁業の対象種ではありませんが、県下の沿岸ではシラスパッチ網や定置網などで時々混獲されます。浦戸湾では、刺し網漁などで頻繁に混獲され、市場に出されます。量販店の魚コーナーにも時々並ぶようです。安芸市でも、たまに魚屋で買うことができます。 釣りは古来よりたしなまれてきた文化ですが、近年、アカメの姿を求めて県外から多くの釣り人が訪れています。長野の県外の友人・知人の幾人もがシーズンになれば何度も飛行機・自家用車・バスなどで来高しています。その釣り人が高知県に与える経済効果はどれほどのものかは判りませんが、食費・交通費・宿泊費、また、釣り具店などでの経済効果はかなりの規模になるはずです。(長野たち)アカメと自然を豊かにする会は2007年の夏に浦戸湾でアカメ釣り大会を開催しました。展示個体が減少した桂浜水族館に釣獲魚を寄贈し、また、標識放流を行うことを目的としたのですが(60数名)66名参加のうち、県外からの参加が(約三割)20名でした。このように高知県を潤す経済効果という点からみても、アカメはなかなか活躍をしています。 毎年のように高知新聞を賑わす「大物自慢」ではおなじみの魚で、大物の釣果は夏の風物詩になっています。 一方で、アカメは観光大使の役割も果たしています。四万十市では、土産店などで各種のアカメグッズが沢山売られています。四万十川よりはるかにアカメが多い浦戸湾を抱える高知市でも、十分にその役目を果たすことでしょう。 このように、高知県民のみならず、アカメは全国の釣り人の「夢の魚」として広く親しまれるようになってきました。釣りという手法と文化があるからこそアカメがクローズアップされるようになったと言っても過言ではありません。 高知県におけるアカメは、長野たちの判断では絶滅危惧種に該当しませんが、生物学的に希少種であることは間違いありません。本種の分布域は鹿児島県から静岡県までの主に太平洋沿岸で、中でも最も多く生息するのが高知県と宮崎県であろうとされています。全長が1メートルを超すようになる大魚ですから、生息数は本来、多くはないと推測されます。これがすなわち,生物学的な希少種なのです。 アカメの幼稚魚期の生態は大変特徴があり、汽水域のコアマモ(高知県絶滅危惧IB類)場を主な保育場として活用していることが知られています。現在、長野たちは分布状況と釣り人からの情報などに基づき、コアマモ場以外の環境も利用し、生存能力も現在の知見よりももっと高い種ではないかという仮説のもとに調査をしています。 この幼稚魚期の特殊性が、アカメを保護する上で大変重要な鍵となります。 アカメに関心を寄せる多くの人たちは、こうしたアカメの幼稚魚期の特性が危機を招きかねないという恐れを抱いていましたが、すでにその危険性が現実のものとなってきています。 アカメは飼育が容易で、飼い主によく馴れるという性質をもち、希少性もあるためペットとして人気があり、現在でも高価で販売されています(別途資料2)。バブル期といわれた時期には大型魚に特に人気が集まり、1センチ1万円という噂が立つほどの高値で取引されていました。現在は大型魚の人気もそれほどではなくなり、一尾数千円から15000円ほどで販売されているようです。また、浜値は2005年にはたくさん獲れたため500円〜1000円、2006年は1000円〜3000円ほどで取引されていたといいます。 容易に大量捕獲できるということ、また、主な生息場所が極限されているということがたいへん危険な状況をもたらします。現実に、販売目的での幼魚獲りが浦戸湾水系、四万十川水系などで行われており、浦戸湾と四万十川ではかなりの規模(員数)で行われている可能性があります。今年9月、徳島のある水族館にアカメの幼魚が採れる場所を教えて欲しいと電話で問い合わせがあったりしています。県内のある環境アセスメント会社の社員は、幼魚の価格が高額だったころ、アルバイトで捕って販売していたと話していました。また、昨年は高知市のペットショップに大学生が売りにきたという話もあります。小規模ではありますが、ネットオークションで個人販売も行われています。 一方、成魚は釣りによる捕獲が主なものです。浦戸湾や四万十川などではかなり昔から釣りが行われていたようですが、一般的ではありませんでした。アカメ釣りが一般的になったのは、20年ほど前からです。 釣りは幼魚獲りとは全く次元が違います。釣りは文化です。この文化としての釣りが、謎であり、幻であったアカメを高知の自然を代表する大魚として日本国中に知らしめ、生態の解明にも貢献してきました。 どの釣りでもそうですが、とくにアカメ釣りはまったく不確実な行為であり、地元の釣り人でも数年通って一尾のアカメも釣ったことがないというような、まさに夢を釣るというような釣りです。また、釣られたアカメの多くはリリースされています。アカメで小銭を稼ごうなどという釣り人は皆無です。さらに、長野が知る限り、浦戸湾では近年アカメの釣獲数が減少したという釣り人はおらず、逆に増えているという釣り人の方が多数です。確かに、釣獲データなどから見ると、増加傾向にあるようです。 以上みてきたように、アカメに対する捕獲圧は、限定された場所に集中して生息する幼魚を一網打尽にする、文化などとは縁もゆかりもない銭儲けのためだけの行為に集約されます。金儲けの欲望には際限がありません。まさに「我が亡き後に洪水よきたれ」なのです。 コアマモ場で大量に採られる幼魚たちは数十万分の一以下といわれるような生存競争を生き抜き成長してきたもので、成魚へと育っていく確率がたいへん高い子供たちです。アカメを保護する上で、この幼魚の販売と捕獲を規制することが最も有効であり、最大の効果を発揮すると考えられます。 町田教授と長野がおこなったアカメのカテゴリーの検証は、釣り人から提供を受けた約500尾の釣獲データが基になっています。高知県レッドデータブック作成のための「平成9年度高知県野生動物分布等調査委託業務」及び「平成10年度、11年度高知県野生動物保護対策検討委員会=汽水-淡水魚類・十脚甲殻類分科会概略報告書」で記載されたアカメのデータ数は、驚くことにわずか4例であり、これと比べればその根拠の差は明らかです。 現在、長野のもとには釣り人から新たに提供された1000尾を超えるデータが集まっており、さらに増え続けています。このことは、アカメが絶滅危惧種のいずれのカテゴリーにも該当しないという私たちの主張をさらに補強するものです。 以上のような状況では、県の保護条例でアカメを対象種として保護することはできません。すなわち、絶滅危惧種を対象とし捕獲、採取、殺傷又は損傷を一律に禁止する今回の条例はアカメの現状にそぐわず、仮に二次・三次で指定されれば、人々とアカメが隔絶され、今後の研究などへの悪影響さえ考えられます。長野たちは、自然への無関心と、無関心であるがゆえの無節操な開発が多くの絶滅危惧種をもたらした大きな要因の一つと考えており、条例による自然との隔絶がアカメをより深刻な状況に追いやることを危惧します。 しかし、世界的な分布や日本における分布状況からみても、アカメが希少種であること、幼稚魚期の特殊な生態[コアマモ場に大きく依存していること。(捕獲が容易であり現在大きな捕獲圧がある)]などからみて、急いで効果的な保護対策をとる必要があることは明らかです。 高知県ウミガメ保護条例のように、個々の種について保護条例を制定している例もあります。アカメについても、生態と状況に基づいた独自の保護条例をつくり、絶滅危惧種に移行するかもしれないという危険を回避すべきです。 その条例は、当然ですが県民とアカメを愛する全国の人々から歓迎される条例であるべきです。 以上のような理由から高知県アカメ条例の制定をしていただくよう要望する次第です。 ●アカメを県魚とする(理由は下記別記)。 ●アカメの幼稚魚を販売目的で採集し、また、販売してはならない。この規則は、高知県希少野生動植物保護条例の個体の取扱に関する規則に準じる ものとする。 ●アカメの幼稚魚の保育場であり、県指定の絶滅危惧種であるコアマモ場で、各種全ての漁やコアマモに被害を及ぼす行為を行ってはならない。この規 則は、高知県希少野生動植物保護条例の生息地等の保護の取扱に関する規則に準じるものとする。 ●研究目的の調査は知事の許可制とし、結果の全てを速やかに知事に報告することとする。また、アカメの研究のための許可を得た調査をおこなう場 合は、できるだけコアマモに悪影響を与えないように配慮することとし、アカメも最低限必要な個体以外は放流することとする。 ● コアマモの成育に悪影響を及ぼす恐れがある公共事業に対しては、高知県野生動植物専門家会議および高知県環境審議会でその内容を十分に審議し、その結果を知事に答申することとする。
(全国の釣り人から絶大な支持を受けるアカメは、世界でも日本にしかいない固有種です。日本の中でも最も多くアカメが生息するのが高知県で、その豊かな自然を代表する大魚として県魚に指定していただきたいと思います。 そして高知県の自然の象徴であるアカメには、今まで以上に観光大使として大活躍をしてもらいたいと思います。) 全国の釣り人から絶大な支持を受けるアカメは、独特の風貌と人を射すくめるかのような真紅の目を持つ個性の強い魅力ある大魚です。 世界でも日本にしかいない固有種であり、日本の中でも最も多くアカメが生息するのが高知県で、その豊かな自然を代表する大魚として県魚に指定していただきたいと思います。 そして高知県の自然の象徴であるアカメには、今まで以上に観光大使として大活躍をしてもらいたいと思います
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ぴかぴかの晴天に恵まれました。暑い!
アカメ釣り大会に参加されたみなさん、初めてのこととて準備に猪突猛進した事務局長、設営から後かたづけまで汗を流してくださった岡田さん、気持ちよくポスターを貼らせていただいた釣具店さん、最初から最後まで大会を盛り上げてくださったぺこぺこさんはじめスタッフのみなさん、ありがとうございました。ほんとうにお疲れ様でした。
撮影:高知市 沢田さん |
初日当日、事務局は午前10時に現地、高知市種崎県立千松公園に集合。7〜8月は公園内のお店(海の家のような)に公園の利用を届ける事になっています。利用者氏名、住所、キャンプ人数を用紙に書くだけです。受けて下さったお店のおばちゃんは「どこにキャンプしてもいいですヨ」、「釣り大会の本部を設営したいから駐車場に近い場所を借ります」と言うと申し訳なさそうに「あのあたりは草が茂っていて・・・(県が)刈ってくれたらいいのに」といわれていました。財政難はこんな所にも現れているようです。 14時からの受付開始の予定でしたが設営と同時に香川県の太田さん、下村さん、三番目に東京の木村さん、4番目は大阪の平岡さん、五番目は京都の藤田さん、6番目が高松市の池田さん、7番目が奈良県の松下さん、8番目がやっと高知県一番目のぺこぺこさんと受付名簿に続々と記帳されました。 エントリーされた全ての人数は66名、その内、県外20人でした。スタッフ全員の予想をはるかに上回る参加者でした。 アカメという魚の凄さを改めて認識しなおしました。 |
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撮影:ぺこぺこさん |
撮影:池田さん |
15日はエントリーが続く中、夕方になると本部で会話を楽しんでいた釣り人もそれぞれ思い思いのポイントへ出撃していきます。県外から初めて浦戸湾にきたという方から「だいたいどのあたりで釣ったらよいのでしょう?」と質問されました。スタッフの話し合いでは当然のことですが、具体的なポイントは教えないと決まっていましたので、ごく大雑把な説明しかできなくてたちへん申し訳ない思いでした。浦戸湾には7つの流入河川があること、地図で見ると出っ張った地域・へこんだ地域・湾内にとびだした突堤や建造物、水面を照らす照明など変化がある場所がポイントの事が多い。誰かが釣りをしていたらあっさりと、初めて県外から釣りに来たのだがやらせてもらって良いかと声をかけたら、多くの釣り人は教えてくれるとお話したことです。
移送用水槽におさまった第1号アカメ 撮影:上杉さん |
二つの携帯電話を本部用にかまえています。参加者が釣ったらこの電話にかけてくれることになっています。ときどき友人や妻から大会の模様を聞いてくるのですが、携帯が鳴るたびに私はもちろん本部にいる全員が「スワッ」という気配を発するのです。「オオ!」という声も聞こえます。今かいまかと待つのですがでかいのをバラしたという電話があっただけで釣果の報告はなかなかないのです。 11時ごろ第1報が入りました。本部にいた全員が沸き立ちます!昼間からずっと詰めていた塚地高知新聞記者の顔が輝いています。愛車のバイクにまたがり現場へ駆けつけました。 事務局長の上杉さんは桂浜水族館の移送用水槽を積んだ車を本部に横付けして待っていました。地理に詳しいぺこぺこさんに案内を頼んで出発しました。 無事、水族館まで届けられ予備水槽に入れられたそうです。この水槽で数日過ごし無事を確認してから展示用水槽に移されるということです。 参加者全員に桂浜水族館からペアチケットがプレゼントされましたが、アカメを釣った釣り人は自分が釣り上げたアカメが泳ぐ水槽の前に立つとどんな気持ちなのでしょう。 次回は私も絶対釣りに参加するぞと密かに誓った次第です。 |
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おめでとう!!野村さん。
全長73センチ、桂浜水族館に寄贈されました。
撮影:池田さん |
撮影:上杉さん |
撮影:上杉さん |
今回の大会は大きな目標が二つありました。一つは桂浜水族館にアカメを贈ること、釣られた50センチ以上のアカメを10尾贈るということです。もう一つは標識放流です。50センチ以下のサイズと10尾以上釣られたものは全てタグを打って放流することでした。
水族館への提供はアカメ飼育・研究のパイオニアである桂浜水族館の飼育個体数が少なくなっているため、研究・保護のため、そして高知県の観光振興のためのものです。桂浜水族館は全国で2つしかないアカメの保護・研究の担当水族館の一つです。もう1館は愛媛県松野町の「おさかな館」ですが、飼育・研究では桂浜水族館を上回る規模と取り組みです。
日本一アカメが多く棲む高知県の水族館として頑張って貰いたいものです。私たちも応援をしていきましょう。
このように具体的な数の目標を持っていたのですが、それは残念ながら達成はできませんでした。2尾の成果でした、しかし、そのことは釣り人なら誰でも納得できることです。アカメと思われるバラシが9回、追尾も何度か目撃され多くの補食行動が見られています。条件がよければ一晩で十分達成できる可能性のある数字の目標だと思います。
今回はスズキの60〜90センチクラスを3尾、大型のタチウオ1尾も釣られました。
【チャリティオークション】
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最低値の発表のたびに一座がしーんと静まりかえります。最初の売り立て値が安すぎるのです。ほとんどの品物が「はい、10円」。だんだん馴れてきて手が挙がり狙った人が多いものはそこそこ値が付きましたがそれでも6万のパームスのロッド(新品、これは大物賞で原さんが賞品として受け取ったのですがすぐにオークションに出品)が6千円などほとんどが10%以下の価格で落札されました。出品総数100点以上でした。
出品していただいたみなさん、大汗を流しながら場を盛り上げてくださったぺこぺこさんありがとうございました。
【募金】
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大会では「アカメと自然を豊かにする会」とJGFAの「タグ&リリース活動資金」へのカンパ入れをかまえて参加者にお願いしました。 「豊かにする会」は今年五月に設立されたばかりですので何をやるにも資金がありません。誰かが立て替えてあとから募金が集まれば精算するという自転車操業を続けてきました。なかなか緊迫感のある運営でおもしろそうではありますが、事務局長がたいへんでした。 「豊かにする会」を豊かにする運動を始めております。詳しくは下記に掲載していますのでご協力下さい。 「タグ&リリース活動資金」ですが、タグ打ちの道具は会員が原価で購入し、タグ(標識)は無料で配布を受けることができます。そのタグの値段ですが、アカメには通常中型魚用のダート・S、小型魚(30センチ以下)にはアンカー式スパゲッティタグを使います。 ●ダートタグSは20本セットで960円 ●スパゲッティタグは25本セットで1400円します。 活動が広がれば広がるほど資金が必要なのです、ということで「大会」でもお願いすることになりました。 ◎「豊かにする会」への会場での募金31126円を寄せていただきました。チャリティオークションでは売り上げ27670円 ありました。口座への募金振り込みなどで現在の通帳残高73234円です。 ◎「タグ&リリース活動資金」募金箱には2270円が寄せられていました。「タグ&リリース活動資金」募金口座へ振り込んで送金します。
みなさん、ありがとうございました。 |
◎大物賞 PALMS CGP-8030i
◎ 最多尾数賞 PALMS SGP-136M
◎ 最小魚賞 PALMS Baymatic BVS-603
今回は◎大物賞と◎最小魚賞の2つの賞がでました。◎ 最多尾数賞は該当がありませんでした。この賞品のPALMS SGP-136M 定価56000円(荒磯のヒラスズキ用) はこれから開設する予定の『「豊かにする会」を豊かにする「アカメの国」ネットーオークション』で競売にかけます。また、大会でのチャリティオークションで売れ残った品、寄贈されたウエダのベイトロッドやオールドミッチェルなども出品していきますのでご期待ください。たくさんの入札をお待ちします。
つづく
アカメの生態調査・桂浜水族館への研究個体提供のためご協力をお願いします。
● 開催日程
平成19年8月15〜16日
午後2時より受付〜16日午後10時終了
● 調査方法:釣りによる捕獲魚での標識放流と水族館への提供。50センチ以上のアカメを10尾ほど桂浜水族館へ寄贈、その他のアカメはすべて標識放流します。
● 開催本部 高知市種崎千松公園(駐車場付近)、大会は原則として浦戸湾内ということにします。
捕獲目的
アカメは土佐を代表する大魚として知られています。最近では県の保護種の対象になったりして話題になっています。
アカメは広く知られるようになりましたが、生態や資源量など不明のことが多い魚です。これからの調査・研究により生態の解明が進めば効果的な保護策がとれるようになります。
今回、標識放流(タグ&リリース)を行い行動範囲や成長などの調査とともに、アカメ飼育研究のパイオニアである桂浜水族館の飼育個体数が少なくなっているため研究・保護のため水族館に提供します。
●大会参加申し込みは現地本部の申込用紙に記入して参加確認を行います。
【安全のため】
●携帯電話の届け出(参加申し込みの時用紙に記入)
●18歳以下の参加は20時までとします。
●中学生以下は保護者同伴とします。
●少雨決行、大雨、雷注意報発令中は中止です。
●終了は、必ず本部に届けてください。連絡のない方には本部から携帯に確認の電話をかけます。
ということにしていきたいと思います。
【大会での行事】
●「アカメと自然を豊かにする会」を豊かにするため16日午前8時30分から「チャリティオークション」を行います。みなさんのおかまいのない範囲でルアーや釣り道具など是非ご提供・出品してください。当日、大会本部で受け付けます。また、前もって長野まで送って下さい(送付先は下記にあります)。
●釣り大会ですので、豪華な賞品を用意します。
大物賞(賞品:月の土地100へくたーる、ウソ。賞品は各部門とも当日発表します。)
最多尾数賞
最小魚賞
以上の三本の賞を用意します。大会の最後に発表、表彰します。
【15日】
参加受付 15日午後2時〜
●17:00〜17:10 開会挨拶 会長
●17:10〜17:20 大会プログラムについて 事務局長報告
●17:20〜17:40 標識放流の説明 長野博光
【16日】
●8:30〜9:20 チャリティオークション 出品をお願いします
●22:10〜22:20 大会の成果発表 事務局長(詳しくはホームページに 掲載します)
●22:20〜22:30 各賞の発表 事務局長(詳しくはホームページに掲載します)
●22:30〜22:35 閉会挨拶 会長
* 参加費ではなくレクレーション保険掛け金として150円の納入をお願いします
* アカメが釣れたらストリンガーに繋いで、または大型クーラー等に入れぶくぶくをかけ本部に連絡。携帯090-1577-7449 か 090-4783-9259に電話を。
50センチ以上のアカメは10尾まで桂浜水族館に寄贈します。50センチ以下と50センチ以上で10尾以上の釣果のものは全てタグ&リリースをします。釣った魚の記録は全てデータ表に記入すること(データ表は下記の表の要領でメモ用紙に書いてもかまいません)
釣り人氏名 |
(記入例)赤目釣造定義 |
住所・電話 |
(記入例)北海道那覇市上下町右往左往4989000000000000番地 電話09090-4989-4989 |
全長(頭部先端から尾鰭後端まで) |
(記入例)19658.6cm |
タグ番号 |
(記入例)JGFJGF-4989 |
【「豊かにする会」を豊かにする計画について】07.6.9
「豊かにする会」を豊かにする計画
会議の中やその後に経費について意見・提案がありました。
● 必要な経費を個人が負担するのはよくないので今後の事も考えてカンパや不要になった釣り道具などを提供してもらってオークションにかけて財政活動をしたらどうか。
● 「豊かにする会」の銀行口座をつくって管理するようにしたらどうか。
というものです。
役員会に諮って全員一致で提案を実行するということになりました。
カンパは振り込みや直接届けていただいても結構です。振り込みの場合はまだ口座開設ができていませんので、でき次第「アカメの国」の「豊かにする会」のページでお知らせします。それまでたくさん貯蓄しておいてください。
釣り道具などの提供は直接か小包で送って下さい。「アカメの国」にページを作って写真・説明とともにオークションを行います。
送り先は
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〒番号784-0031
高知県安芸市穴内甲1470
長野博光
電話0887-34-3385
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提供して下さる方は、氏名、ハンドル名のいずれか公表して良い方を明記してください。県名は載せます。
「豊かにする会」を豊かにしてください。
銀行に口座を開きました。
2007.8.2、やっと「豊かにする会」の銀行口座を開設できました。手続きに行ってくれた事務局長が怪しまれてなかなかたいへんでした。最後は銀行から「アカメの国」を見てもらってあやしい団体ではないと納得してもらい開設できました。振り込みをして下さる方はメールでご一報下さい。すぐに振込先をご連絡致します。
現在、貯蓄残高800円だそうです。
今回の大会のための経費(ポスター等)ですでに数千円以上の出費で赤字です。
カンパなどのハードルはたいへん低く設定してありますのでほとんどどなたでもお受けすることができます。1円から制限なしでお待ちしております。
【カンパありがとうございます】07.8.9
「豊かにする会」を豊かにすることに賛同していただいた会員や支援者のみなさんから早速募金をよせていただきました。ありがとうございました。会長や会計係が着服してはいけないのでここに明らかにしておきます。まだまだ銀行の金庫スペースは余裕があるそうなのでご心配なくどんどんお寄せ下さいませ。
(敬称略)
年月日 |
御芳名 |
住所 |
金額 |
年月日 |
御芳名 |
住所 |
金額 |
年月日 |
御芳名 |
住所 |
金額 |
07.8.6 |
たまさん |
大阪 |
5000 |
07.8.13 |
長野有希 |
大阪 |
500 |
07.8.15 |
木村 泰永 |
東京 |
10000 |
07.8.8 |
けーきさん |
神奈川 |
10000 |
07.8.14 |
松田スワック |
大阪 |
3000 |
07.8.15 |
下司 孝之 |
高知 |
1000 |
07.8.9 |
長野博光 |
高知 |
10000 |
07.8.15 |
沢田 章夫 |
高知 |
2000 |
07.6.26 |
森田 章 |
愛媛 |
3000 |
07.8.9 |
長野裕子 |
高知 |
500 |
07.8.15 |
讃岐うどん人 |
香川 |
10000 |
08.2 |
マツダ |
大阪 |
3000 |
08.2 |
rinyosi |
名古屋 |
100000 |
07.7.15 |
松浦昌治 |
大阪 |
10000 |
09.8.11 |
rinyosi |
名古屋 |
30000 |
09.8.31 |
ホリウチヨシアキ |
静岡県 |
10000 |
09.8.31 |
ホリウチハルミ |
静岡県 |
5000 |
10.11.24 |
ホリウチヨシアキ |
静岡 |
10000 |
10.11.24 |
ホリウチハルミ |
静岡県 |
5000 |
10.11.24 |
たまさん |
大阪 |
5000 |
10.11.24 |
鈴木靖正
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岡山 |
2000 |
11.9.5 |
ホリウチヨシアキ |
静岡県 |
10000 |
11.9.5 |
ホリウチハルミ |
静岡 |
5000 |
12.2.3 |
たまさん |
大阪 |
5000 |
12.9.15 |
チーム スプラッシュ |
全国 |
6000 |
13.6.27 |
ホリウチヨシアキ |
静岡 |
10000 |
13.6.27 |
ホリウチハルミ
|
静岡 |
5000 |
12.9.7 |
ホリウチヨシアキ
|
静岡県
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10000 |
12.9.7
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ホリウチハルミ
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静岡県 |
5000 |
13.7.5 |
コバヤシ ツカサ |
高知県 |
10000 |
13.7.12 |
ナガノ ユキ |
大阪 |
10000 |
16.3.24 |
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千葉県 |
48378 |
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高知市かるぽーとで結成総会が行われました。大阪、徳島、愛媛、県内各地から27名のアカメ・自然を豊かにしたいと願う釣り人などが集いました。 会の第一部は記念講演で阪本匡祥さんが「浦戸湾に生息する魚類」をテーマに講演。 浦戸湾の魚類の研究の歴史、魚類相、過去の研究成果との比較から見えてくる温暖化による変化、埋め立て・公害などによる影響など、浦戸湾の姿がよく見えてくる面白くて知的興味を満足させてくれる講演をして下さいました。 第二部で会員による結成総会が行われ、会の名称の決定、会の目標、当面の取り組み、役員選出が行われました。 会の名称は「アカメと自然を豊かにする会」と決まりました。 |
「土佐の自然の象徴のような大魚アカメ、釣りや観光などでさらに活躍してもらうため絶滅などの心配のないように豊かにする活動をおこなう。また、そうした生き物を育んできた貴重な自然を守りさらに豊かにする活動をおこなう」ことが決められました。
また、当面の活動計画として
● 浦戸湾の奥座敷、市内のど真ん中にアカメの保育場が確認され、絶滅危惧種である植物、コアマモの生育が確認された新堀川、また、高知県絶滅危惧種の最高ランクの危険度に位置づけられているシオマネキが棲む新堀川を「ただの道路」にして破壊させないように守る運動に参加する。
● アカメ飼育のパイオニアであり、全国で2カ所しかないアカメの担当館である桂浜水族館のアカメが病気で激減して寂しい展示になっている。飼育、研究の一翼を担ってもらうためにも、高知県観光の目玉でもある桂浜水族館の役割をはたしてもらうためにもアカメを増やすことが急務だと思われる。簡単に採取できる魚ではないため釣り人に呼びかけ「桂浜水族館にアカメをおくる釣り大会」を開催する。
● アカメの生態を調べるための標識放流の取り組みを行う。
などがきまりました。
呼びかけをしてから、ずいぶん経ちました。呼びかけ人の都合(農繁期)と会場の確保の関係で結成総会がおくれましたが、きたる5月27日に開催したいと思います。入会御希望は東京から鹿児島まで幅広く届いています。
開催要項は以下のとおりです。たくさんのご参加をお願いします。
日時:5月27日(日)午後13:30〜16:00(予定)
場所:かるぽーと内高知市立中央公民館、第3学習室
---議題について----
第1部
【記念講演】
演 題:浦戸湾に生息する魚類
演 者:阪本匡祥さん(高知大学大学院理学研究科博士前期課程2年)
阪本さんは大阪の出身で、浦戸湾に生息する魚類を卒業研究のテーマとし、引き続き大学院で浦戸湾の魚類を研究しています。新堀川での最新の研究成果を交え、話題を提供していただきます。
時間:13:40-14:40(質疑応答含む)
参加費:無料です。会員(入会希望者)でなくともどなたでも自由に講演を聴きにおいで下さい。
第2部
記念講演後、会員(入会希望者)による「会」の設立。
●運動方針の確認と決まり事の確認
●当面の目標を話し合う
●役員選出
会場は13:00〜17:00まで借りております。
みなさん
南国の大魚アカメが滅びることなく、ヒトが滅びることなく豊かで幸せな世界をめざしてささやかにゆっくり活動する組織を立ち上げます。
当面、この指とまれ方式で50人の会員を目指します。50人集まった時点で設立総会を開きたいと思います。それまでの世話役は言い出しっぺの長野がやります。
会の目的ですが
●土佐の自然の象徴、アカメが滅びることなく、釣り人を懲らしめ続けてくれるように、環境を守り真に美しい日本を目指します。
会の決まり事ですが、
●会員は全て平等です。最高裁判所の裁判官でも、私のような農民でも、総理大臣でも平等です。
●会として行動する時は半数以上の賛同のもとにおこないますが、反対の人は参加の必要はありません。
●会費は当面集めません。
細かい規則は作りたくありませんが、設立総会で話し合って決めたいと思います。
参加を希望される方は
●長野(akame_7840031@yahoo.co.jp)までメールで、お知らせ下さい。
(*会員名簿 は個人情報を守るために公表しないことにします。)